六十八話 極刑　地獄流し

鬼太郎と人間等しか出ないっていうのはいいなあ。あのくらーい声も今回はいいなあ。
引きこもりのコンビニ強盗なれど、人を轢いて殺してはいない。
前半は恐怖というよりも、気持ち悪くてグロいという描写がほんの少し気分悪くなったから作品の勝利だと思う。
悪を働くと生きて地獄へ送られるというのなら、今の日本では多人数が地獄行になり
そう。

後半は一気にじんわりと感情に訴える描写になっていたね。親子の情愛を押しつけがましくなく描いていた。
2期の地相眼を思い出させる描写、蜘蛛の糸のカンダタさながらの描写もいいなあ。
しっとりと考えさせられる展開を丁寧に見せる先に鬼太郎が現れ、とりあえずはしらっと冷たく突き放してみる。いいねえ。

1枚しかない現生行き切符を巡る2人のやり取りがまた、涙を誘うことよ。
誰かを思いやることなんて出来ないというカケルがちゃんと相手に譲るなど、アニメならでは。判っていても琴線に触れるのだあ。
キミにも人を励ます力がある、だって。皆、その力を持っている。ただ、現れるかどうかの違いだけ。

最後にきちんとした服できちんと出頭するオチも、鬼太郎に黙って頭を下げるカットも付けてあったし、上手いこと纏めてくれたと思う。
ジェノスが出てくるとはびっくり。