かっぱえびせん
「3日かけて独自の塩味」
戦争が終わってまだ間もない1949年、松尾糧食工業として広島で創業したカルビー。
当初は小麦粉を使った「かっぱあられ」が主力商品だった。
創業者の松尾 孝(1912~2003年)は地元の瀬戸内海で取れる小エビを使ったスナックを新商品にできないか考えていた。
マーケティング本部課長の荒木友紀さんは「母親に小エビを使った料理をよく作ってもらっていた松尾は、市場に出せず廃棄されている小エビを有効活用したかったそうです」と話す。
試行錯誤の末、カルシウムなどエビの栄養を十分生かせるよう、殻ごとすりつぶして小麦の生地に練り込み、乾燥させて煎った後、食用油をふきかける方法にたどりつく。
東京五輪と同じ64年、「かっぱえびせん」として発売。
味がなじむよう、棒状の商品一つ一つに多くの筋を入れているのは今も昔もかわらない。
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