いっぱいの中のひとり

7月から異動で来た先輩看護師
私の調子の悪い時のことを知ってる看護師さんです。

土曜日に一緒に勤務で
ほんとは診察がある予定だったのですが
先生が急遽出張ということで診察がなくなり
やることがほぼないという状態でして。

話をしてて、ふと、嬉しかったことを話しました。

入院中に、1日に点滴３本
しかも隔離室という時がありました。

これ、結構苦痛だったんです。

タバコの時間も決まっていたので
確か1日数本という状態でした。
もちろん、看護師さんの付き添いの下で。

点滴しながら、先輩がタバコに付き添ってくれたことがありました。
その時私は、「もう少し、点滴終わるまで外におっていいですか？」
と聞きました。
すると先輩は「え？ええよー、そうしよっか^^」
と、あっさりOK。

更に「点滴、外で抜こうかね^^」
と言ってくれ、

点滴が終わったら「えらかったね^^」

そして、「続けて点滴はしんどいやろうけん、時間おいてから次にしようかね^^」

と。

それが、すごい嬉しかったんですーと言ったら

なんと

「え？私、そんなこと言うたん？めっちゃエエ看護師やーん^^」

と。

あと、隔離室出たときに
誰かが私の部屋に入ってきて
私のカバンにおしっこをしていたということがありました。
（結局犯人分からず）

それを知った先輩が

「これは酷いねぇ、うちに雑誌の付録のカバンあるけん、あげらい^^」

って、翌日ほんとに持ってきてくれました。

これも、嬉しかったんですーと言ったら

「まじでー？私、ほんとにエエ看護師かもしれん！」

って、全然覚えてない。


これは言わなかったんですけど、
リストカットして、看護師さんたちに総出で取り押さえられたとき、
多分先輩だと思うんですけど、
私の左足を抑えてたんです。

それが唯一の女性やって…

蹴りました^^;


これも覚えてないんだろうか…

と思いつつ、これはちょっと怖くて聞けなかった。


色々、嬉しかったことを
今までも日記にたくさん書いてきました。

書いたことは、結構覚えています。

書いてないことでも、覚えてることはたくさんあります。

患者からしたら、すごい嬉しいことなんですけど、
看護師からしたら、
いっぱいいる患者さんの中の1人とのやり取りって
意外と覚えてないんだなーと思いました。

確かに、そうかもしれませんね。


看護師にとって、
全然大したことなくても、
患者さんの心に響くことって、
たくさんあるんじゃないかなと思います。

反対に、傷つけてしまうこともあると思います。

だから、
患者さんと、丁寧に関わって行ける看護師になりたいなと
先輩と話して思いました。