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2019年08月07日07:35

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署名のお願い

あ、
この焼けただれた顔は
一九四五年八月六日
その時広島にいた人
二五万の焼けただれのひとつ

すでに此の世にないもの

とはいえ
友よ
向き合った互いの顔を
も一度見直そう
戦火の後もとどめぬ
すこやかな今日の顔
すがすがしい朝の顔を

その顔の中に明日の表情をさがすとき
私はりつぜんとするのだ

地球が原爆を数百個所持して
生と死のきわどい淵を歩くとき
なぜそんなにも安らかに
あなたは美しいのか

しずかに耳を澄ませ
何かが近づいてきはしないか
見きわめなければならないものは目の前に
えり分けなければならないものは
手の中にある
午前八時一五分は
毎朝やってくる

一九四五年八月六日の朝
一瞬にして死んだ二五万人の人すべて
いま在る
あなたの如く、私の如く
やすらかに 美しく 油断していた。

これは、中学3年生の国語の教科書に載っている石垣りんさんの「挨拶―原爆の写真によせて」というタイトルの詩で昭和27年、はじめて原爆の写真を目にしてつくられたものと言われています。この詩で警告されていることが21世紀の現在の世界で決して大げさなことではないということを、昨今の悪化し続ける国際情勢、また2,3日前のロシアとアメリカのINFの破棄のニュースなどに接する時に強く思わされます。

ウエスレー教会では、数年前から続けておりますPeace Forumの一環として今年の6月15日、幼少期に長崎で被爆された花岡先生と日本から和田征子さんをお招きして「核兵器のない世界をめざして」というテーマでの講演会を開催しました。

その講演会では、和田さんより2016年春より始められた「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶の国際署名」を提起したとのお話を伺いました。国内外の多くの方によって取り組みが展開され、核保有国とその同盟国の市民が自国の核抑止政策を転換させる大きな世論を作り上げることを求めて2020年までに数億の署名を集めることを目標としているということでした。

2017年夏には国連で参加国124か国中122か国の賛同を得て「核兵器禁止条約」が採択され、条約採択に尽力したとしてICANが2017年度のノーベル平和賞を受賞したことは記憶に新しいことと思います。ただこの条約は2020年までに50か国での批准がされなければ効力を発することができませんが、いまだ批准しているのは24か国に留まっています。
再び被爆者を作らないことを願い、国際世論を高める一助にと私たちもこの署名活動に賛同し、すでに6月以降約650人分の署名を集めて和田さんにお送りしました。さらに、今日修養会にご参加の皆様にも是非、今年10月の国連総会に提出予定の署名をお願いしたく思っております。

             〜〜〜〜〜〜〜〜〜
核廃絶運動を続けている日本被団協では、ヒバクシャ国際署名と題して、核兵器のない世界を実現するための署名を集めています。目標は2020年までに世界中で数億の人々の賛同を得ることで、今年の5月1日には941万5025人分の署名をNYの国連本部のNPT準備委員会議長に手渡しました。目標までまだまだ遠い道のりですが、皆様の協力を得ることが出来れば幸いです。以下のURLで、オンラインでも署名できます。

日本語: https://hibakusha-appeal.net/
英語: https://hibakusha-appeal.net/english/





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