今日、図書館に本を返しに行ったら、知り合いの職員に会いました。
お茶でも飲んで行かないかと誘われ、こちらもチョッと訊きたい事もあったので、
しばらく世間話をして来ました。
その中の話で、中学生が新聞を読んでいないとの話が出ました。
現在の中学生は、社会体験学習として5日間、色々な職場に出掛けて学ぶ機会があります。
宇都宮市では、「宮っこチャレンジ」と称して、
2002年(平成14年)から実施しているようです。
息子達もやったような気がしますが、2002年以前だったはずなので、
名称などが違うのかも知れません。
それはともかく、図書館は人気が高くて、ほぼ毎週どこかの中学生が来ていたとの事です。
そうした中学生に新聞を読んでいるかどうか訊いてみると、
読んでいる子が全くいなくて、
しかも新聞を購読していない家庭がほとんどだったとの事でした。
今は、ニュースはテレビやネットで見られますので、
新聞を取らなくても日常生活に支障がないお宅が多いのでしょうね。
宇都宮市では、今日と明日、第24回NIE全国大会宇都宮大会が開かれています。
NIEと言う言葉をご存知ない方もいらっしゃるかと思いますが、
Newspaper in Educationの略称で、
学校等で新聞を教材として活用し、興味や関心の幅を広げる社会運動で、
アメリカで始まったもののようです。
当然の事ながら、下野新聞が主管していますので、
少し前から関連の記事が続いていました。
今日の下野新聞の1面は、文部科学省が4月に実施した全国学力テストの結果でした。
その関連記事の中に、新聞を読む子は好成績との分析が載っていました。
文部科学省がテストと同時に実施したアンケート調査の分析で、
新聞を読む頻度が増えるにつれ、
英語を含む全教科で平均正答率が向上する相関関係が見られたとの事です。
このアンケートでは、新聞を全く読まない小学生は61.2%、中学生は70.9%との事で、
新聞業界も、これから大変なのかも知れませんね。
最近、全国紙など大手の新聞よりも、地方紙の方が面白いとの話を聞きます。
大手新聞は、安倍政権への忖度なのかどうか、
批判の舌鋒が鈍くなっているのに対し、
まだ地方紙の方はジャーナリズムの精神が残っているのかも知れません。
作家の百田尚樹氏が潰した方が良いとの暴言を浴びせた
沖縄県の琉球新報と沖縄タイムスが異彩を放っていますが、
それ以外でも、ネット上で拾い読みする地方紙は、なるほどと思う記事が多いと思います。
新聞は社会の木鐸とも言いますが、
やはりしっかりしてもらわないと困ると思っています。
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