今回は3本とも当たりでした。
■ポラロイド
原題はPOLAROID。そのまんまです。ラース・クレヴバーグという、チャイルド・プレイ(2019版）の監督がこっちの監督も務めています。写真を使ったホラー。アンティーク店でバイトをする地味な女子高生が主人公。バイト仲間からプレゼントされたポラロイドカメラで人物を写真で撮ると、なぜか悲惨な死に方をしてしまう。２人目の死者が出た段階でカメラと写真に疑いを持ち、真相を調べ始めるが……というようなお話。ポラロイドで撮った写真の中に人影が写りこむ⇒新しい写真を撮るとそちらに人影が移動する⇒被写体が死ぬと、古い（生者が写っている）写真に戻るの繰り返し。写真にダメージを与えると、原理は不明ですが（呪いだからね）被写体も同様のダメージを受けるようになっています。なんか似たようなギミックに覚えがあるな……と思ったら、ジョジョ第4部のアトム・ハード・ファーザーですねたぶん。まあ似てるってだけで別モノではあるんですが。これしかないだろって手段で主人公は呪いを撃退するのですが、真実の話がどうだったかは物語中で語られないんですが、報いを受けなきゃならんだろって人物が一人ノーダメで生き残ってるのが気になっちゃうなあ。地味ですが、まあまあ面白かったですよ。
■ザ・ファブル
原作コミックは知らなかったんですが、面白かった！ 主人公の伝説の殺し屋を岡田准一が演じてるんですが、ストイックで世間の常識を知らない、すっとぼけた役柄を好演しています。背が低いけどマッスル凄いしね、いい味出してます。アイドルのくせに、どんな映画に出演しても嫌味の無いいい演技するんで、感心してしまいます。出てくる悪役がクレイジーばっかりなんですけど、痛快なバイオレンスでばったばったと薙ぎ倒していくのが素敵。基本的には、洒落にならないシリアスで残酷な話なのですが、ユーモアというかギャグというか微妙に気の抜けた雰囲気で明るくブラックに楽しめますよ。もちろん小さい子には勧められませんが。続編に期待です。
■チャイルド・プレイ
原題はChild's Play。そのまんまです。元の映画シリーズは一度も見たことありませんが、確かオカルトだったはず……。こちらのリブート版はオカルト要素は一切なく、人形のチャッキーの暴力性・残虐性はAIの暴走（会社に恨みを持った製造工場の作業員が、あらゆる禁止項目設定を解除した、というのが発端）ということになっています。オリジナルシリーズも、もとはハイテクおもちゃが自分を捨てた子供に恨みを持ち……という企画だったらしく、原点に立ち返ったということみたい。小さく軽いチャッキー人形がどういう動力で大の大人を翻弄するような運動エネルギーを得ているかは謎なのですが（もしかしてスタークインダストリーのアークリアクターかな？）、折ったり砕いたり剥いだり切ったりと、残虐描写はなかなかのものです。多彩でユーモラスな人体破壊シーンの数々には唸らされました。これ子供が観たらダメなやつじゃん！ ファリンという超可愛い女の子が出てくるんですが、説明が全くないんですよね……。ファリンがお姉さんでパグが弟？ 登場時に『パグとファリン』て言ってたような気がして、パグが兄かと思ったら全然兄っぽくなくて不思議だったんです。逆でしたかね？ ちなみにチャッキーの声はマーク・ハミル（知ってると思いますがルーク・スカイウォーカー）だそうですが、裏声だし全然わかんねえよ！
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