加藤の乱　の雑感

２０００年に自民党内で起きた内紛、「加藤の乱」。

・加藤紘一は国民からの人気は高かったが、自民党執行部から干されていた。
・加藤紘一の盟友、山崎拓もまた干されていた。
・当時の自民党総裁（＝総理大臣）は森喜朗。失言が多く国民からの人気は極めて低かった

・加藤と山崎は　干されている状況を打開するべく、野党と同調して内閣不信任案に提出することにした
・加藤と山崎、それぞれが率いる派閥。もう一人の盟友とされた小泉純一郎などの　他派閥内のシンパが加われば、不信任が成立する見込みは十分にあった。

・加藤らの造反を知った執行部は、猛烈の締付けを行って、加藤らのシンパを切り崩した。また小泉純一郎も、加藤に同調したりはせず、逆に反加藤の取りまとめに動いた。
・山崎派からは離脱者が出なかったものの、加藤派は重鎮の掌返しなどもあって分裂状態。
・加藤は男泣きに泣いて不信任提出を断念。以後は没落してしまった。

まぁ国民の支持を受けていたし、マスコミも応援ムードだったし、同調をほのめかす自民党議員も多かったので、当時は「これは成功するのではないか」と思っていたのだけれど、いざフタを開けてみると、党内論理の方が勝っていて、加藤に同調する人間は決して多くなかったという話。


加藤の乱　大崎会長と岡本社長辞めないなら…オレは辞める　怒りにじませて“告発”
https://www.daily.co.jp/gossip/2019/07/23/0012540343.shtml
で、闇営業問題を発端にした吉本の内紛も、加藤浩次が　現経営陣批判の急先鋒であることから「加藤の乱」と呼ばれているのだけれども、政界の方の「加藤の乱」の末路がアレだっただけに、大丈夫なのかな…と思ってしまう。

島田紳助が激白「松本の発言は別問題やから。でも大崎クビにしたら会社潰れんで」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190724-00012987-bunshun-ent
実際、世論はイケイケだけれども、松本や紳助といった重鎮は大崎会長を擁護。こっちの加藤の乱もフタを開けたら…みたいな気がしてならない。