難民量産国

トランプ政権、メキシコ国境の移民抑制へ　難民申請に新規制
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てーか、トランプの「難民は、メキシコへ帰れ」だの、「生まれた国が無茶苦茶で、もっと優れた米国に文句を言うのがおかしい」とかの、ヘイト丸出し発言受けて、もし、俺がメキシコからの難民なら、寧ろこー抜かしてーよな。曰く、「ざーけんな。俺達を難民に追い込んだのは、てめえも含めた、歴代米国政権だろーが！」と。

で、今宵は、少し視点を変えて、「国際情勢」でもと。ま、この時間帯だ。酒飲みながらで悪いけどな。

メキシコが、実質的に国家破綻を迎えた最大の理由は、米国との間で締結された「NAFTA」なんだ・・・簡単に抜かすと、こいつは、「TPPの二国間の通商条約」と考えて欲しい。要は両国の関税の、原則全面撤廃さ。

結果、メキシコ内の、トウモロコシ（彼の国の主食だ）農家は、米国から大量に流れ込んだ、株式会社化された、遺伝子組み換えの格安のコーンに拠って、壊滅的な打撃を受けた。

大勢の自営農が失業や破産、自殺に追い込まれ、そして彼等の少なくねー数が、生活の為に、当時違法だった、大麻栽培に踏み切った。勿論、自衛の為、武装してだが。

かくして、メキシコ国内に、ギャングと云う反社会的集団が大量発生したんだ・・・寧ろ「武装勢力に等しい」かもね。

で、彼等に目を着けたのが、南米のコカイン・シンジケートだよ。

TVドラマ「マイアミ・バイス」をご覧に為った人は記憶してるかも知れねーけど、ヤン・ハマーが「♪真夏のフロリダに雪が降る　1グラム70ドルの雪が」と、スマグラーズ・ブルースで唄ってたけど、当時のコカインの米国への密輸ルートは、空路か海路でのマイアミだった。

取締りの厳しさに根を上げた連中が、近付いたのは、「同じスペイン語を話せ、米国と5000キロの国境線を有するメキシコ」だったのでなあ。

かくして、少し前迄はメキシコは、大規模な「麻薬戦争」が勃発しちまい、ギャング同士の抗争が激化し、政治家や警察署長迄殺されて、連日のよーに、「切断された大量の生首が、見せしめでごろごろネットに拡散される」って、実質的な「国家瓦解状態」と。

無政府状況が収拾に向かったのは、政府が「農民の大麻栽培を、合法と法改正したから」さ。因みにオバマ政権下の米国では、多くの州で大麻吸引は合法化されたけどね。

そして、「どんなに市民を貧困に追い込んでも、株主配当を最優先する、政府を献金で買収した、新自由主義経済の狂信者達」は、GMみてえに、デトロイトの本社工場を閉鎖し、大量の従業員を解雇して、もっと人件費の安いメキシコに、生産工場そのものを移転した。

映画監督のマイケル・ムーアが、ドキュメンタリー「ロジャー＆ミー」で、税収が激減し、消防署が閉鎖され、警官が余りの給料の安さと待遇の悪さで、空港でスト起したり、野生の兎を捕らえて飢えを凌ぐ「元熟練職人」の姿に衝撃を受けたのは、恐らく俺だけでねー筈。

でな、所謂、デトロイトを含む「錆びたベルト地帯の、失業した貧しい、白人達の票に拠り、大統領に当選したのが、トランプ」なんだよな。

勿論、世襲の富裕層の彼には、貧困を経験なんざしてない。だから、当人はツイッターで「その時の思い付きを叫ぶだけ」さ。

そして、もっと重要なコトなんだけど、世界中で発生してる難民問題の、ほぼ全ての原因は、「アメリカ合衆国」なんだぜ。

現在、欧州で大騒ぎに為ってる、中東からの大量の難民にしても、米国の戦争や軍事介入が無ければ、今の混沌は、絶対に起き無かったよ。

米軍が、「9･11テロの元凶だ」と戦争し掛けたアフガンも、「大量破壊兵器が有る」で戦争したイラクも、空爆したリビアも、状況は同じ。

そうそう、フセイン政権のイラクも、カダフィ政権のリビアも、どっちも「イスラム圏では、稀有な、男女同権で、死刑廃止国」だったのだから。

殺された理由は、ベネズエラのチャベス同様に、「機軸通貨をドル以外に変えたいのが、その理由」だったりしてな。

現実には、彼の地では「追い詰められた、過剰なムスリムが、もっと過激な武装集団を形成してる」と。

で、この国のお子ちゃま首相は、「宗主国に逆らえず、属国か植民地故に、云い諾々と従う」んだ延々喚き続けるんだろーね。

ここには「国家としての独立性すら、皆無に等しい」・・・で、連中が吼える「憲法改正」に関しては、「奴隷が、もっと貧しい人達を、もっと、奴隷に追い込んで、戦争に参加させて、どー責任が、取れるのか」なんだけど。間違いなく、「当事者は逃げる」のだけは、確信してる。

それこそ、安倍のお爺さん同様か「それ以下」なんだろーけどな。