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2019年07月11日17:36

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フューリー

SS親衛隊:初期117名。ドイツ人、よい血統とルックス、25歳以下。学歴不問(大方は小学卒)ナチス思想賛成者。
最終人数:90万名以上。60%外人部隊。ルックス、政治思想不問。人格、教養重視。ゲルマン系、非ゲルマン系(スラブ人、イスラム教徒含む)。


映画「Fury」、観ました。2回目です。
2014年リリース、ブラピ主演、デヴィッド・エアー監督・脚本の
第二次世界大戦末期、1945年4月の激戦を描いたものです。
連合国軍がドイツ国内に侵攻し、ドイツ軍に降伏させるべく、最後の攻勢をかけるが、敵の猛烈な反撃にあい、多くの犠牲者を出す、という話。

映画は記録的なヒット、$211,817,906、約240億円の興行収入です。
ブラピ主演、というのも大きいのでしょうけど、ナチスドイツに興味のある人が多いのも、理由の一つかもしれない、とたまきは思った。
それと、映画に使われた、M4A3E8 シャーマンとティーガーI戦車など、本物の戦車を使った迫力ある映像が人気の理由の一つなのかも。

たまきはデヴッド・エアー監督、という名前を知りませんでしたけど、今回改めて観て、監督は誰だろう?ものすごくうまいけど、と思いました。
アクション映画って、監督によっては、接近撮りが多すぎたり、
手持ちカメラ撮りが多くて画面が大きくブレたり。
変に最新技術を使った映像が目に余る印象を受けたり、と、基本的にたまきはアクション映画というのはそれほど好きではないんです。
迫力を出そう、とし過ぎて、何が何だかわからない撮り方になってることが多いんですよ。
どっちがどっちか、陣営すらわからない映画に至っては、もうお手上げです。
途中で観るの、疲れちゃって興味を失う。
そういう映画って、やはりヒットしてないですね。
その点この「フューリー」は、迫力、という点では最高なのに、ちゃんとどっちがどっちか、更に主人公チームの一人ひとりの動き、役割まで、女性が観てもわかるように作ってある。
すごいです。

ただ、それにはブラピの力が大きいな、と感じましたね。
「この人は大変な俳優なんだ」とたまきが驚嘆した、最初の映画でした。
ヨーロッパの英語の先生と話していても、男女を問わず彼のファンは多いんだけど、ある男性の先生が、言ってました。
「女の人はみんなブラピが好きだから彼の映画を観るけど・・・」云々。
以前なら、その意見に賛成したかもしれないけど、その時はすでにこの映画を観ていたので、「う〜ん・・・」と思いました。
それだけの理由なら、ここまで大スターになってないでしょ?
例えば、「トロイ」に、アキレス(ブラピ)の従弟役の人が出てたけど、あの人ブラピそっくりですよ。
ほんとの従弟じゃない?と思うくらい。
でも彼は、俳優として大物にはなってないのです。
ルックスで女性の人気を集めるだけの俳優なら、いくらでもいそうです。
だけど、この映画を観て、ほんとにこの人の実力がわかったの、たまきは。
映画全体を引っ張っていく牽引力、というものが強力です。

観客はー特にたまきみたいに、しょっちゅうストーリーの流れが理解できなかったり誰が今、何をしてるのかわからなかったりする人は、彼を見てることによって、話にはぐれないように付いていくことができるんだ、という感じです。

あんな小さな(家でDVDで観るので)画面からも、彼の(個人的なものを含んだ)強い意志と熱意が、はっきり伝わるので、それに頼ってれば話全体からはぐれずに済む、という感じ。

こうなると、俳優の技術、という範囲を超えてますね。
と思います。
この話(世界大戦にまつわる歴史等)に対する知識や理解、自分の考えを、普段からしっかり持っている、彼自身の考えや感じ方が反映されているからだ、と思います。
実際、彼はああいう人なのでしょうね。


これから観よう、と思ってる人もいる、と思うので、ストーリーについては延べないようにしたいですけど、彼は戦場での戦士としても指揮官としても、超優秀な人なんですね。
そして実際、アメリカ軍には、ああいう素晴らしい指揮官がいたのですよ(勿論、どこの国にも優秀な人はいるだろうけど)。
この映画の冒頭で、
「1945年4月、連合軍はドイツに侵攻したが、ドイツ軍戦車は圧倒的に優っていて、連合軍の戦車は多くの犠牲を出していた」
と、正確には覚えてないけどそんな説明があります。
それでもドイツ軍に勝利してるんです。
アメリカは豊かな国で、軍備、兵力共に恵まれている、という印象を持ってたけど、そうでもないんですね。
実際、太平洋戦争ーー日本との海軍戦でも、日本軍の方が軍艦の規模、装備ともに優っていたのです。
でも米軍はそれを退けてるんですよ。
一つには、「情報戦」で日本は完全に負けていたのですけど。
米海軍の軍艦には、敵艦の動きを正確に掴むレーダーがついていたけど日本側にはそれがなかった。
だから動きを完璧に読まれていた、ということはあるにしても、
日本軍から、最初の攻撃を受け、決定的なダメージを受けながら、最良の対策が瞬時になされたせいで、沈没を免れた軍艦があったりして。
その時の指揮官の指示は、「歴史上最も優れた指揮の一つ」として、彼の名が歴史に刻まれているそうです(森村誠一の本。タイトル忘れました)。

話が脱線しました。
ブラピの演じたドン・”ウォーダディー”・コリアー という人は、そういう歴史上の人物のモデルがいそうです。
そしてたまきは、「七人の侍」も思い出した。
この、彼の率いる戦車チームは、けっこうデコボコな人達、という印象で、エリート軍団ではない、どちらかというと、はぐれ者みたいな人達なんです。
そして何故か不釣り合いなほど優秀な、ウォーダディ―がリーダーなの。
彼はその中で一人浮かないように、彼らとしっくりなじむように
普段から努力してる感じ、それをメンバーには感じさせないようにしてるみたいでした。
「七人の侍」は、一人の優れた指導者が、村の農家の人達に闘い方を教えて、強敵を迎え撃つ話でしょ?
一人の優れた頭脳とその指導があれば、烏合の衆でも優れたチームになる、という点が共通してる、という気がした。

その意味で、これは壮大な歴史ドラマであると同時に、心温まる
戦友達のヒューマンドラマでもあるのです。
メンバーは彼と行動を共にすることによって、人間的にも成長していくのですね。

ところで、たまきが最近熱心に(と言うか、ボチボチと、だけど)研究しているナチスですが・・・
まだまだちゃんと、Wikiでさえよく読んでもいませんが。
今までにわかったところによると、ヒットラーという人は小学校卒で、極めて学歴の低い人、しかもオーストリア人なのです。
オーストリアは、ドイツのような強国に併合されるなど、悲惨な歴史を持つ弱小国なので、彼はドイツに憧れたのでしょう。
何とかドイツ国籍を取ろうと軍隊に入って活躍してみせたり、と
悪戦苦闘して、やっとドイツ国民になったばかりの頃、政治に傾倒していくんですね。

そして何故か首相の座にまで出世していく・・・この辺りは、理由がまだたまきにはわかっていません。
これから探して研究するところ。
ただ、ですね、たまきが大きく誤解していたのは、SS隊員が優秀な人達だ、と思っていた点です。
まず、SS親衛隊というのは、従来の軍隊や警察と違って、ヒットラーの護衛隊として最初は発足してるんですね。
それが次第に、というか急速に拡大していくのです。
読んだばかりの記事によると・・・

*SS親衛隊:初期117名。ドイツ人、よい血統とルックス、25歳以下。学歴不問(大方は小学卒)ナチス思想賛成者。

わかりやすく要約しましたけど、「よい血統」?
どういう意味なんでしょう?
血統のいい家庭の子が、小学校までの教育しか受けてないなんて
・・・・
とにかくこれでわかることは、ほとんど学のない若者が、ヒットラーの思想なんてわかりもしないで(ヒットラー本人からして、
わけわからないこと考えてたわけで、思想も何もないけど)駆り集められて高い身分を保証されてたのだ、ということです。
給料もよかったのでしょう。
優秀なんかではなかったらしいです、他の映画でも言ってたけど。
ヒットラーは学のない、粗野な連中で身辺を固めている、とこの親衛隊のことを言ってました。
彼自身が小卒だから、自分より学歴の高い人を敬遠したい気持ちの表れかな?とも思います。
要するに、彼個人のボディガードを、自分とよく似た人達(ルックス以外)で固めてたわけね。
その「個人のボディガード」をどんどん拡張していき、従来の
国の軍隊や警察の力、権力を飲み込んで、それ以上のパワーを持つようになる辺り、小さな怪獣が巨大な怪獣へと成長し、国ごと飲み込んでいく様を見るようです。

何段階も踏んで、SS隊員の数は増え続けた結果ーー

*最終人数:90万名以上。60%が外人部隊。ルックス、政治思想不問。人格、教養重視。ゲルマン系、非ゲルマン系(スラブ人、イスラム教徒含む)。

なんと、半分以上のSS隊員はドイツ人以外。外国人だったんですね!
スカンジナビア半島から、はたまたドイツと交戦中のフランスからも志願兵が押し寄せてSS隊員になってるんです。
ええ〜〜〜っっ!?ど〜して、なんで?
という感じでしょ?
この辺りの理由はまだ調べてませんけど、ドイツに、すごく上手い宣伝係がいたのじゃないかしら?
とにかく、初期のSS隊員は、オツムはどうでも16歳〜25歳の、身長180センチ以上のルックスのいい若者ばかりを集めて、制服がえらくカッコいい、と評判だったらしいんですよ。
しかも、SS親衛隊には、特別扱いの、最先端の最高の武器を与えて、これなら誰だって活躍できる、という状態で戦わせたらしい
のです。
その上で「SS親衛隊は優秀」という宣伝をしてるわけ。

この時代、インターネットもないし、情報が今とは比べ物にならないくらい不足してるから、上手いプロパガンダに乗せられて、とんでもない嘘を信じて身を投じる人が多かったんでしょうね。


それはともかく、こういう、ヒットラーを始めとした、学のない
浅薄な考えで行動するような人達が強大な権力を手にしたらどうなるか?・・・・
そのいい例がナチスだったのだな、ということだけはわかりました。
きちんとした政治理念や、歴史に対する正確な理解を基に、世界の情勢を理性的に分析できるような、インテリ層の人達が、この
粗野な人達に何か意見を言ったら・・・・
彼らはどうするか?
やたらと高い身分を手に入れてしまった手前、絶対にそういった
意見に耳を傾け、賛成などするわけにはいかないのですね。
自分達の稚拙さが世間に露わになったら大変だから。
第一、彼らには、そのようなインテリ層の言ってることもよく理解できないのではない?

昔読んだSF小説を思い出します。
赤ん坊が強大なパワーを何故か持ってしまい、「お腹が空いたよ〜」「ママがいないよ〜」と怒る度に、強力パワーがはじけて、
一村吹き飛ばしたり、周囲の人をじゃんじゃん殺したりしちゃうんです。破壊の魔人と化して。
そんな赤ん坊に、理を通して諭す、なんて無理ですね?

ヒットラーとSS隊員というのは、これに近いのかな?
勿論一面的すぎる極端な見方ですけど。
ただ、学のない人が権力を手中にした時、非常に危険な状態が起こりうる、というのは確かなことだ、と思います。
彼らは理性的で総体的、長いスパンと広大な視野で全体を見通す、ということができないから、それができる人が存在するだけでも、彼らにとっては脅威となって、抹殺しなければ自分達の立場が危うくなる、という危機感を常に抱いていることでしょう。
意識する、しないに関わらず。

勿論、学がない、なんて言い方は極めて偏見に満ちた、狭量な
見方だ、ということは承知してます。
アメリカ大統領、リンカーンのような偉大な人物が、ほとんど教育を受ける機会が持てなかったこと、日本にも松下幸之助のような、「経営の神様」がいて、彼も学校教育を途中で断念せざるを得なかった、ということを考えると。

でもナチスの連中が「強力パワーを持った赤ちゃん」のタイプなのは間違いないように思う。

ただ、たまきが非常に興味があるのは、「もしヒットラーという人が存在してなかったら、第二次世界大戦は起こらなかったか?」ということです。
それについてもまだこれから調べる予定ですが。
ヒットラーなしでもドイツ労働党は勝利した可能性はあるし、その彼らがポーランドに侵攻して連合軍がそれを食い止める為に戦争になった可能性はあるでしょう。
それにアンティセミティズム(ユダヤ人排斥)や人種主義というアブナイ思想も生まれなかったとは言い切れないけど。

これについては、ちょっとある人と話して、面白い意見をもらいました。
「ユダヤ人排斥って何なの?どうしてそんなことしたの?」
とたまきが聞いたら、
「いろんな国でよく使う政治的手法の一つだよ。
その国の経済状態が悪いのは誰々のせいだ、と誰かをやり玉にあげて、その人たちを退けたら豊かになる、と国民を言いくるめる。例えばドイツならユダヤ人銀行家達のせいでドイツ経済はダメになってる、とかね」
だそうです。
ああ!なるほど・・・・と思わず唸っちゃった。

そしてヒットラーは、演説が異常にうまかったそうなんですね。
で、国民は見事に騙されて、労働党はヒットラーちゃんのおかげで選挙で勝利して政権を得たのです。
最初のうちは、貴族などの教養ある人達までが騙されてるからね。
第一次大戦敗戦によって、ドイツと連合軍間で締結した「ベルサイユ条約」の内容が、ドイツにとって屈辱的だ、と国民が感じていたこと、実際に経済制裁がきつく、その為ドイツ経済が悪化していたことなどで、国民の不満が高まっていたのを利用してるんですね。

でも要は、この人、ヒットちゃんは、自己実現したかっただけなのじゃないか?という気がしてます。
国をよくしよう、自分が国民の僕となって、国を豊かにするために尽くそう、という気持ちでやってたわけじゃなさそう。

たまきが昨年書いたシナリオ(最初はビデオゲーム向け、途中からアニメ向けに変更)、ファンタジーを思い出します。
ある、少しだけ他より邪悪なドラゴンが、偶然強力な魔法の真珠を手に入れてしまったことによって、彼の中の隠れた欲望が数百倍に膨れ上がり、世界を滅ぼしかねない危険な方向へ、と拡大していく話です。

「んまっ!・・・たまちゃん、ヒットちゃんをモデルにしたみたい」と思っちゃった。
こういう人、いろんな国、いろんな時代にいますね。
古くはローマ帝国時代のネロ、最近では中国の毛沢東やソビエトのスターリンなど。。
このような人達に共通しているのは、自分の歪んだ、稚拙な考えに固執し、それに反対する人を悉く抹殺する、人々に恐怖心を植え付け、恐怖によって人心を掌握しよう、としていた点です。
日本にだっています。豊臣秀吉や織田信長はこれにちょっと近いかな?
ヒットラーとナチズムの犠牲者は他国の人だけではないのですね。真っ先に、自国の人達がその恐怖の網でがんじがらめにされていたのだ、とわかってきました。

そしてこういった、滅茶苦茶な思想?稚拙な考えで領土をどんどん拡大していくーーうわばみみたいにーーが世界を恐怖と混乱に陥れる、その状態を食い止める為に、連合軍が宣戦布告せざるを得なかったわけですね。

話を元に戻しましょう。
「ドイツなしでも世界大戦は起こったか?」でした。
日本みたいに(イタリアも?)まだそんなに強国ではなかった国が、西側諸国を相手に戦争を起こそうと、独自で決断できたか?
というのは疑問ですよね。
ドイツとの連盟があったので、勢いを得て踏み切ったのではないかしら?

だからやはり、ウォーダディーが感じていたように、世界中の夥しい戦争犠牲者を生み出した元凶はヒットラーとその取り巻き、親衛隊なのだ、という考えが妥当かな?と思います。
ああ!・・・やっと話の本筋に戻った。

映画は、1945年4月の最後の頃の闘いなので、どの国の兵士も国民も、疲弊しきって傷つき、何もかも破壊され失い、もう心身ともに限界に達していた・・・というか、超えてたのですね。
ウォーダディ―は辛うじて冷静さと正気を保っているけど、それも、ほんとの限界に来てたんじゃないかな?

彼と彼のチームは、1940年9月の北アフリカ戦線からの転戦で、彼らの戦車”M4A3E8 シャーマン”共々、ボロボロになってるんですよ。
それだからこそ、「このバカげた戦を一刻も早く終わらせることが使命だ」という固い信念だけに支えられて、過酷な戦線を生き抜いてきているのです。
最後のあたりになると、ほとんど執念のようなもので、遂には彼らはその為命を失うところまで・・・
おっと。
ストーリーについては言わないでおくのでした。
でもとにかく彼らの活躍が、戦争終結に向けて、大きく貢献したことは確かです。

もう一つの映画の見どころは、ノーマン・“マシン”・エリソン ( ローガン・ラーマン)という、本来ならタイピストだった人が、何故か戦死した副操縦手の後釜としてこのチームに配属され、最初は人を殺すこともできない、兵士失格の人なんだけど、それを厳しく、でも愛情を持ってウォーダディーが育て、一人前の兵士に成長していく姿が、何ともハートウォーミングでいいです。

そしてこのチームの配役、
”本作では4人のユダヤ人俳優(ローガン・ラーマン、ジョン・バーンサル、シャイア・ラブーフ、ジェイソン・アイザックス)が、ナチス・ドイツと戦う兵士を演じる”

とあります。
どこかの国の政治的策略によって、大量虐殺されたユダヤ人の末裔として、強い怒りを持って、迫力ある演技を見せてくれる、と期待されたのでしょう。

一昨年だったか、ヨーロッパの英語の先生が、最近観た映画で一番よかった、と言ってこの映画を勧めてくれました。
たまきは、
「もう観たよ。生き残ったのたったの一人!ひどいストーリー」
と言いました。
そして
「でもほんとにいい映画だった。
ブラッドピットがすごい。あの人は信じられないくらい素晴らしい俳優だ」と。
先生は、
「ああ、その通りだと思うよ」と言ってた。


ナチスドイツの研究は、これからも続けるつもりです。
それを通して、こういった恐怖の時代が、どこの国にも二度と起こらないようにするには、私達はどうすべきか?考える参考にしたい。

国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)が権力を掌握して以来、
ヴァイマル憲法というものが成立し、

*大統領に首相の任免権、国会解散権、憲法停止の非常大権、国軍の統帥権など、かつての皇帝なみの強権が規定された。

ということなので、ヒットラーが絶大な権力を手中にしてしまったのが、最大の悲劇だったのですね。
当時、ヒンデンブルク大統領が現職のまま死去すると、首相兼大統領として、議会も憲法も従来の軍隊も全てを超越した絶対の権力を手中にしたのだから。

まさにSFの世界です。恐怖SF。
朝目覚めると朝飯前に「誰々を処刑しろ」、朝食後に「あの村を全焼しろ」、おやつの時間に「収容所のどこどこを全員処刑」、
昼食時に・・・夕食前に・・・
と、気分次第で次々と人を殺す・・・・

戦争末期になると、国民総体戦と称して、国民を戦争に駆り立て、女性や子供までもが戦わされた。
人殺しを拒否する人達は、「国の為に戦うことを拒否した卑怯者」という看板を首にかけられ、森や林の中に縛り首にして吊るされた。
それに、連合軍が侵攻してきて降伏する街があると、ドイツ軍の
手で、報復の為にその街の人家を破壊したりするのです。

連合軍の勝利によって、一番救われたのは、ドイツ国民だったかもしれない。

今後、私達が気を付けるべきは、ヴァイマル憲法のような悪法を
成立させないようにすることですね。
一人の人が司法、行政、憲法、果ては軍隊までをも超えた絶対権力を手中にする・・・それもヒットラーのような狂人が、と考えると、ゾッとします。

そういったことを含めて、私達に考えるチャンスを与えてくれた、という点でも、これは真に価値ある映画だ、と思う。

そうそう。
先月、たまきはブラピの最新映画はいつ日本では公開されるのか
わからない、と書きましたけど、ここにありました!

"Once upon a time"は日本では8月30日に公開予定。

だそうです!
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