静岡県との県境に近い山梨県南部に文字通り「南部町」というところがある。
この地は盛岡藩主南部家の発祥の地とされている。
南部家は、源義家の弟、新羅三郎義光を祖としている甲斐源氏武田氏の傍流である。
武田氏２代信光の子、加賀美遠光の三男光行が源頼朝に従い「石橋山の合戦」で戦功を挙げ現在の南部町周辺の領地を賜ったことによりこの地に根付いて「南部氏」を名乗ったといわれている。
後に奥州合戦でも戦功を挙げたことによって、恩賞として現在の岩手県、青森県にも領地を賜り、南部氏は徐々に奥州を本拠としていくこととなる。
また、南部氏は馬の生産を生業としており、奥州に移ってからも奥州の馬と掛け合わせるなのどして優れた馬を生産していた。
現在、南部町には中世の南部氏に関する城館や寺社等の史跡が点在し、町も道の駅に資料展示スペースを設けるなどして積極的にアピールしている。
写真１枚目：初代南部光行像（道の駅「なんぶ」にて）
写真２枚目：南部氏�濱�
写真３枚目：中世南部氏墓石（浄光寺の裏山の崩壊で埋まっていた墓石を掘り出して祀ったもの）
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