2012年総選挙で自民党が勝利し、
第二次安倍政権が発足しました。
安倍自民党は「デフレ脱却」を掲げて勝利したわけですが、
「総需要(名目GDP)を供給能力(潜在GDP)が上回り、
デフレギャップ(総需要の不足)が拡大している」
というデフレ現象の解決にあたり、
なぜか「政府による需要創出」ではなく、
おカネの発行(いわゆるリフレ派政策)に走ります。
当時、竹中平蔵氏をはじめ、
多くの識者、評論家、学者、エコノミスト、政治家が、
「デフレは貨幣現象」(竹中氏は「マネーの不足」と表現していましたが)、
という出鱈目を流布していたのを覚えていると思います。
デフレーションとは、総需要の不足です。
総需要とは、消費や投資の合計です。
なぜ、総需要が不足するのかといえば、
「バブルが崩壊し、国民が消費や投資を減らし、
預金や借金返済を増やしている状況で、
政府が緊縮財政で、自らの消費や投資を減らした」ためです。
バブル崩壊後に、国民が消費や投資という
「需要」を減らしているという問題を、
政府が緊縮で加速させるわけです。
デフレ発生のプロセスに、抽象性はありません。
全ては合理的であり、かつ数値・データで説明可能なのです。
というわけで、デフレ脱却のためには
「政府が総需要を拡大する政策を採ればいい」という話になります。
具体的には、減税(※特に消費減税)で
国民の消費を増やし、自らも社会保障、
公共投資、国防、科学技術振興、教育充実、
地方経済発展のためにおカネを使うのです。
ちなみに、税制で言えば、
法人税は「過剰な利益に対する罰金」になります。
法人税は、むしろ増税した方が
「企業の費用=需要」を拡大する効果があり、総需要を拡大します。
ところが、現実の安倍政権は
「消費税増税+法人税減税(これはデフレ脱却に際した最悪の組み合わせ)」を強行し、
政府自らも支出(需要)を削減するデフレ化政策を推進。
日本はGDPデフレータが17年、
18年と二年連続でマイナスになり、
再デフレ化しました。まさに「安倍デフレ」。
なぜ、安倍政権は正しいデフレ対策である
「政府の財政による需要創出」に乗り出さなかったのでしょうか。
理由は単に、
「(現在の)主流派経済学が、財政政策を毛嫌いしているため」
なのでございます。
もちろん、緊縮財政の主犯は財務省ですが、
財務省内の経済学は、新古典派です。
財政均衡こそが善であり、
政府も予算制約式に縛られるという
「頭のおかしい」経済学に、財務官僚も染まっているのです。
というわけで、財務官僚はむしろ「正義感」「使命感」に溢れ、
「政府の財政拡大など許した日には、
財政規模が膨張し、ハイパーインフレーションになる!」
と、本気で信じて緊縮財政、
プライマリーバランス黒字化路線を
突き進んでいるのかも知れません。
いずれにせよ、大本の経済学が間違えており、
正しい経済学として「MMT」が勃興している
という現実を理解しなければなりません。
インフレを巨悪認定し、デフレについては
悪と考えない新古典派が”主流派”であり続ける限り、
我が国に繁栄の未来は訪れないのです。
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