G1で逃げ馬の暴走ペースがレコードタイム決着をお膳立てする‥
久しぶりの感覚。
ジャパンカップのレコードタイムといえば、昨年のアーモンドアイが記憶に新しいが、逃げたキセキは2着に粘っているし、アーモンドアイがいなければ2400m逃げ切りは確実だったので「暴走」ではない。
既視感が呼び起こしたのは1981年の第1回ジャパンカップ。
どう見てもスプリンターのサクラシンゲキが。短距離レースのレコードラップに近いペースで逃げ、日本馬はゴールドスペンサーがタイレコードでやっと5着。
大した戦績もないアメリカの2流牝馬に日本レコードを破られ、アゴ足付きで賞金6,500万円(当時の世界最高)を進呈し、海外コンプレックスを置き土産にもらう羽目となった。
今日のダービーも似たカタチだった。
ある競馬記者は「ダービーらしくない」と言っていたが、28頭も出ていたワイルドな時代に比べれば上品なもの。
むしろ、この第1回ジャンパンカップで刷り込まれた屈辱を拭うべく、ここ30年余の競走馬づくりが行き着いた結果が、昨年のジャパンカップであり、今年のオークス、ダービーだったと感じる。
世界レコードで走る日本のトップレベルの馬たちが、タフな凱旋門賞のコースで通用するのかという懸念を改めて確認した第86回ダービーデイだった。
https://www.youtube.com/watch?v=PRtSJa2BID4
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