第16回　ファミコン【山村美紗サスペンス　京都龍の寺殺人事件】プレイ日記

※ここから先はファミコン【山村美紗サスペンス　京都龍の寺殺人事件】のネタバレを含んでいます。ご注意ください。また、作中の名前はフィーリングで漢字を当てはめているので、本来の設定の漢字とは異なるかもしれません。

私はゲームデザイナーぜろ。
殺人事件の容疑者になってしまい、疑いを晴らすため調査を進めるうちに、連続殺人事件に発展してしまいました。
前回は、残る2人の容疑者、波子と三七男のアリバイの裏を取りました。地道な調査が実を結ぶのです。
今回は、日が進んで、前回確認できなかった場所に行ってみましょう。


●バー舞子

4月21日です。
まずはバー舞子へ。朝一番から開店してるって、なんてバーだ。
ところが、古澤三七男がご執心らしい由紀は本日休みとのこと。今日もダメですか。残念。
ここの情報を取るのに、だいぶ余分な時間がかかっていますね。由紀の情報、そこまで重要なのでしょうか。

仕方がないのでママさんに一応、三七男の写真を見てもらうことに。
すると……「ヤマ勘で答えてもダメです。ちゃんと調べてください」と見当違いのメッセージが。
これ、バグってますね。
この場面は、普通にプレイしていればけっこう遭遇しそうな場面なだけに、ここまでプレイした人は大抵発見してしまうのではないでしょうか。


●小澤家

いつも通り今日も小澤家に行ってみましょう。
すると狩谷警部が来ています。
きちんと仕事をしているなんて珍しい。

狩谷：波子さんが襲われました。
　幸い怪我はなかったらしいんですが、ショックで休んでいます。
　現場はもうおわかりですね。そう、相国寺です。

お。そっちの線でしたか。
狂言に見せかけるなら最低限危なかった的に怪我でもしてくるんじゃないかと思ったんですが、それすらもないとは。
これで容疑から外れるだろうなんて、あまりにも考えが足りなさすぎません？

ところで古澤三七男の方は？

狩谷：それが出かけておるんです。
　もし今回の事件に小澤家の財産が絡んでるとしたら、
　三七男がもっとも怪しい人物ということになりますな。

なんで？
ならないよ？
狩谷警部、遺産相続の権利についてちゃんとわかってます？
だって、相続権ないじゃん、その人。
「先代の遠縁」に過ぎない人がどうして相続できるとか考えちゃうんです？
だから、遺産相続目当てだったなら、怪しいのは波子だけだって。

狩谷：こうなったら、明日の朝重要参考人として三七男を取り調べましょう。

ダメです。私の話なんか聞いちゃくれません。
しかも、何で明日の朝なんでしょう。今でしょ！
何をわざわざ犯人に時間を与えるようなまねを。
どこまでへっぽこなんですかこの警部は。

狩谷：フジさんの容体はかなり悪いようです。医者の話では明日までもつかどうか。

しかもこのタイミングでフジさんが亡くなりそうとか。
ところで、小澤波子さんに会っていくことはできるんでしょうか？

狩谷：詳しいことは現場で警備にあたっていた原巡査にきいてみてください。

狩谷警部はこの場に原巡査を呼び出してくれました。

原：9時頃境内で悲鳴が聞こえたので駆けつけてみたら、女の人が気絶していたんです。犯人の姿は見えませんでした。

雑！
雑すぎる！

原：悲鳴を聞いてから駆け付けるまで1分もかからなかったんですが、犯人はかなり素早いやつですよ。
　ただその直後、近くで車の発車する音が聞こえました。

これまでの一連の事件と全然パターンが違うでしょうが。
こんなんでどうしてストレートに受け取ることができるんでしょうか。

結局小澤波子には会えないようです。
仕方がないので相国寺に向かいましょう。
どこまでも狂言臭いですが、それにしたって確認は必要でしょうし。


●相国寺


相国寺に行き、俊奥というお坊さんから話を聞いてみます。
どうやら波子が襲われたところを目撃した人は誰もいない様子。
本当に単に悲鳴を上げただけなのか。狂言にしてはいちばん雑なやり方ですね。

俊奥：事件のあった頃、門の前に赤い車がとまっとったぞ。

赤い車、ですか。
これまで度々登場してきた白のクラウンと赤い車。
赤い車の方は、遺体発見現場の寺で、白のクラウンの後に時間差で目撃されています。
動きからして、白のクラウンと協力関係にあるわけではなさそう。むしろ、白のクラウンの動きを見張っている感じ？

おそらくこの赤い車は三七男なんでしょうね。
とすると、三七男は波子の犯行を知っていたことになります。
三七男は小澤家の遺産相続の関係者ではありませんが、もし波子が、三七男に目撃されたことに気づいたなら、当然消しにかかるでしょう。

一旦自室に戻って考えを巡らせますが、「やっぱり三七男が犯人なのか？」という見当違いなことを考えてしまいます。
いえいえ。そんなことまったく考えてませんし。


●小澤家

小澤家に戻ると、自室にいた波子と話すことができました。

波子：昨日は19時から大学で同窓会があって、お酒をかなり飲んだんです。
　それで良いを覚まそうと、学校の近くのお寺へ行ったんですが。
　境内で休んでいると、いきなり後ろから襲いかかられ、思わず大声を出したんですが、気がつくとそばにおまわりさんがいたんです。

教われたのが9時頃というから、てっきり今朝の9時と勘違いしていたのですが、21時だったらしい。
そりゃ目撃者もいないわけです。
きっと波子は、巡査が近づいていることを確認して大声を上げたのでしょうね。
赤い車の目撃情報がちょっとだけ気になりますが、波子の行動を怪しんでいた三七男があとをつけ、その様子を目撃していたとか、かな。

犯人というか波子、かなり追い詰められているんじゃないでしょうか。

自宅に戻ると、電話が鳴りました。
おや、珍しい。

電話を取ると、刈谷警部です。

狩谷：フジさんが亡くなりました。

ああ、ついに。
これで物語は最終局面ですね。

狩谷：三七男も帰ってきたそうなんで、明日の朝小澤家へ来てください。

だから、三七男の身柄は今確保しておかないと。
放っておくと殺されちゃいますよ？

次回、なんと三七男が死亡。


■登場人物
【捜査関係者枠】
ぜろ　ゲームデザイナー。自分の作品どおりに殺人事件が起きて、しかも第一発見者。
キャサリン　アメリカ副大統領の娘。探偵役。
狩谷警部　京都府警の警部。キャサリンの知り合い。
【被害者枠】
小澤百合子　第一の被害者。龍安寺で毒殺。小澤家の3人の養女の1人。桜の花びらにダイイングメッセージを残す。
小澤美奈子　第二の被害者。小澤家の3人の養女の1人。23歳家事手伝い。
三澤直子　第三の被害者。百合子の恋人である小波サワオの婚約者。
小波サワオ　第四の被害者。百合子の恋人。でも別に婚約者がいる。
【関係者枠】
小澤波子　小澤家の3人の養女の1人。25歳無職。
古澤三七男　小澤家の居候。先代の遠縁。
小澤フジ　小澤家の当代当主。53歳。身体が弱く衰弱している。
およね　小澤家の女中。
源蔵　小澤家の使用人。
菊池明　私のゲームシナリオの内容を知っているルポライター。

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