心は家族から愛情を注がれ幸せな毎日を過ごしていた
広井祖母『心、ハイハイ出来たやん
』
心『ちゃー
』
秋美『心はきっと美人になるよ
』
広井祖母の姉・秋美が登場です
秋美はバツイチで三重県四日市市に住んでいる。
広井家に遊びに来ていた。
広井祖母『そういえば、キクエさんたちは元気してる
』
秋美『家族みんな元気よ
』
秋美と広井祖母の友人・酒井家の話題が出た。
酒井吉蔵(よしぞう)キクエ夫妻は四日市市で民宿を経営している
近くに長男夫婦が住んでいてたまに民宿の手伝いに来る。
長男・理太郎(りたろう)とその嫁・茅子(かやこ)との間には心と同じ歳のまきこという娘がいる。
キクエと秋美は学生時代の同級生だ。
その関係で広井祖母も酒井家と交流があった。
広井祖母『今度、みんなで民宿泊まりに行きたいな
』
秋美『良かったらおいでよ
キクエちゃんたちも大歓迎よ』
それから、年月が流れ
心がもうすぐ3歳のお誕生日を迎えようとしていた。
広井祖母は心にシンデレラの絵本を読み聞かせしていた。
優十もそばで一緒に聞いていた。
広井祖母『シンデレラのお父さんは新しいお母さんと結婚しました。新しいお母さんには二人の娘を連れてきました。
そして、三人でシンデレラに意地悪ばかりしていました。シンデレラから綺麗なドレスや指輪やネックレスを奪いました』
優十(ゆうと)『いじわるしたらだめだといつも幼稚園の先生が言ってた』
広井祖母『そうね
』
心も興味津々です
広井祖母『シンデレラは朝から晩まで働かされました。掃除、洗濯、ごはんの支度までさせられてました』
心『シンデレラって長いお名前やな』
広井祖母『シンデレラというのは本当のお名前じゃないの。シンデというのは灰のことなんや。
だからシンデレラというのは灰かぶり娘という意味で新しいお母さんやお姉さんたちが付けた呼び名やねん』
優十『灰
焚き火の後に出てくるもの』
広井祖母『そうよ。シンデレラは毎日クタクタで夜は暖炉の側で体を休めてました』
心『何でシンデレラはいじめられたの(?_?)』
広井祖母『それは新しいお母さんやお姉さんがシンデレラがあまりにも綺麗だから妬んでいたの』
広井祖母は妬みの意味を説明した。
心『シンデレラにいじわるするなんてひどいな
』
広井祖母『優十や心はそんな人にならないようにしようね
』
優十『うん』
広井祖母『それじゃあ続き。ある日、お城で舞踏会が開かれることになりました。
そのパーティーに来た女性の中から王子さまのお嫁さんを選ぶということです。
シンデレラの家にも招待状が届きました。お姉さんたちは大はしゃぎです。シンデレラはお義母様、私もパーティーに行ってもいい?と聞きました。
すると継母はいいよ、その代わり掃除洗濯を済ませてドレスがあったらねとシンデレラに言いました』
心『行けないの
シンデレラ』
広井祖母『シンデレラは途方にくれていると森の動物たちが普段から親切にしてくれるシンデレラに今度は自分達が親切にする番だということで。
掃除、洗濯を手伝ってあげたりシンデレラが着るドレスを縫ってあげました。
出来上あったドレスを見てシンデレラが喜んでいたのも束の間、お姉さんたちがドレスを破いてメチャクチャにしました』
優十『いちいち執着して、お姉さんたちもしつこいな┐( ̄▽ ̄;)┌』
優十、5歳にしてはマセたことを言いますね
広井祖母『優十、そんな言葉どこで覚えたんや
』
優十『テレビ
』
広井祖母『なるほど
それじゃあ、続き。悲しんでいたシンデレラのもとに魔法使いのおばあさんが現れました。シンデレラ泣くのはお止め。舞踏会に行けるようにしてあげるからと言いました』
優十『よかった
』
広井祖母『魔法使いのおばあさんはカボチャを用意するように言いました。
不思議に思ったシンデレラでしたが、言われた通りにしました。魔法使いは魔法をかけるとカボチャは馬車にネズミは馬に森の動物たちは馭者になりました。
そして、シンデレラのボロボロの服はドレスに変わりました
おばあさんはガラスの靴をシンデレラにプレゼントしました
』
絵本を読み聞かせるのはいいですね
話はまだまだ続きます
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