昨夜「二百三高地」を見た。非常に有名な名作中の名作。
出演者もあおい輝彦、仲代達矢、三船敏郎、森繁久彌、夏目雅子と大物揃い
更に主題歌がこれまた名曲中の名曲、さだまさしの「防人の詩」と来る。
三時間を超える大作だったけれど個々のキャラは立ってるし、見応えあった。
そんな中に野口元夫氏演じる「大山巌」という陸軍大将陸軍大将が出てくる
戊辰戦争を戦い、留学後に西南戦争を戦い、陸軍大将として日清日露戦争を戦った。
日本帝国陸軍の中枢中の中枢にいた人物。
wikipedia情報だけれども亡くなる直前くらいまで永井建子作曲の『雪の進軍』を
聞いていたらしい。「八甲田山」でも兵隊が歌われていた。
そこで改めて、この歌を聞いてみた。
軍歌は軍歌なんだけど、曲調はウキウキした感じ。
それより歌詞。タバコが2本しかねぇとか、魚も焼いてねぇとか
飯も半煮えだの、色気もねぇだの、この歌は兵士の愚痴ばっかり!!!
後半も「どうせ生かして返さぬつもり」なんて完全に上層部批判。
兵隊の辛さを自嘲して、上層部に軽い皮肉を言う曲だったんだねぇ
・・・これ軍隊が歌うのを許してたって、大日本帝国って結構、心が広かったの?
しかも陸軍大将が「好んで聞いていた」ってマジか。
こういうのってむしろ今のほうが厳しかったりするのかもしれない。
「官僚になったはいいけどブラック職場 今月ずっと午前様。
同僚倒れて仕事は二倍。部下も倒れりゃ仕事は三倍」とか
「氷河期世代で定職つけず バイトでつないで来たのはいいが
親も倒れてここらが限界、さっき練炭買ってきた」とか
仮にそういうのがヒットしたとしても
公務員が公で歌うのを今の政府が許すとは・・・
もっと言えば菅官房長官辺りが喜んで聴くとはとても思えない・・・
配下の現状を理解して対策を取ろうって姿勢を持っていたって意味では
その頃の方がまだマシだったんじゃねぇかとも思えてくるなぁ
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