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2019年05月06日23:45

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多様な意見が平等に尊重される社会

 LGBTへの支援を検討する会合で、副会長が「性的少数派の人に、多数派に戻ってもらう治療はないのか」と発言したことが物議をかもしたとのこと。
 この発言の是非はひとまずおきたい。私は、この件で指摘を受けた際の副会長の談話に大変感銘を覚えた。
 副会長は、自身が用いた表現について、使用した場所が適切ではなかったことは認め反省しつつも、なお、医師でもある立場から、率直な意見としての主張は変えなかった。
 今の時代、こと性やジェンダーなどについては発話者の表現内容が大きく取り上げられ、発話者がすぐに撤回や謝罪に追い込まれることが少なくない。しかし、真の民主主義とは、異なる主張や多様な意見が忌憚なく取り交わされ、その中から最善となる結論が導き出される過程にこそ意味があるのだと思う。少数派や弱者といわれる人々に斟酌しすぎて、別の立場からのまっとうな意見が、些細な表現の過誤から拒絶され締め出されるような社会は、本来の民主主義とはかけ離れていると思う。
 その点、副会長の態度は、これから次世代を担う若い世代に対して大変よい見本となったと思う。民主主義社会における私たちにとって、自分の意見を主張することは、その表現が他者への暴力にならない限りにおいて、自由であり尊重されている。私たちは、個々の思いを、恐れずに、素直に発してよい。それを「無理解だ」「差別だ」と条件反射のように批判し受け入れないのであれば、そのような社会自体こそ極めて差別的だ。
 相手の立場を慮って多数派の陰に隠れることが民主主義ではない。反省するべきところは個々に反省をしながら、多様な意見が平等に尊重される社会であってほしいと願う。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201905/CK2019050602000173.html
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