ＮＨＫから国民を守る党

　「ＮＨＫから国民を守る党」という政党が、有権者から支持を集めているとのこと。
　放送法の改正を求める市民の声がそれだけあるのだろう。それはそれで悪くないことだ。
　ただ、私が危惧するのは、この政党が党名以外の政策について、何を目指しているかということだ。当然、政党として議席を得たからには、あらゆる議論に参加しなくてはならない。
　仮にこの政党がそれなりの議席を獲得した場合、何を言い出すのか。数の力に任せて、どちらの方向に向けて行政の舵を切るのか。現時点でそれが見えてこないのが気がかりだ。
　この政党の主張は、確かに分かりやすい。ただ、政策を論ずるポイントとしては、あまりにも極小にすぎないだろうか。
　有権者は、一時的なブームや真新しさだけに目を向けて飛びつくのではなく、本当に国の将来を託すのに足る集団であるかを見極めた上で、一票を投じるようにしたい。