祝日を本来の曜日に戻してはどうか

　四月二十五日の発言欄に、「祝日を本来の曜日に戻してはどうか」という意見があった。いたく同感だ。
　ハッピーマンデー制度は、家族で行楽へ出かける需要の喚起などを主な目的として導入されたが、それによる弊害も早くから言われていた。
　中でも、私はこの制度がもたらす経済への影響を心配している。日経平均株価やTOPIXなどの指標は、本来現状の経済状況や将来への期待などを正しく映す鏡であることを理想とされるが、取引の出来ない連休中の急変などに備え、連休前は特に株価が変動しやすい。それにより市場には投機的な取引が増大し、市場の健全性や各種指標の信頼性が損なわれている恐れがあるように思う。
　政府は、制度導入からの二十年あまりの経済効果などを振り返り、この制度を続けることによる正の面と負の面と、どちらの方が大きいのかを再度検討すべきだろう。