36.彼女の恐喝 藤田宜永 ☆☆☆☆☆
都内の女子大に通う圭子は、出版社の編集者を目指す大学4年生。
奨学金を利用し、六本木のクラブで働きながら、大学生活を送る。
大型の台風が東京を襲った夜、マンションから男が飛び出してきた。
クラブの客で、人材派遣会社社長の国枝だ。翌日ニュースを見ると、そのマンションで殺人事件が起きたという。
就職が決まらず鬱屈していた圭子は、国枝に脅迫状を送る…。
37.屍人荘の殺人 今村昌弘 ☆☆☆☆
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究部の夏合宿に加わるため、同じ大学の探偵少女剣崎比留子と共にペンション紫湛荘を訪ねた。
合宿一日目の夜、映研のメンバーたちと肝試しに出かけるが、想像しえなかった事態に遭遇し紫湛荘に立て籠もりを余儀なくされる。
緊張と混乱の一夜が明け、部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。
しかしそれは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。
究極の絶望の淵で、葉村は、明智は、そして比留子は、生き残り謎を解き明かせるか。
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