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2019年04月20日22:24

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本めも(バアルの物語 本文めも1)

https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1970850303&owner_id=3960876
の続き。本文めも。

気になった部分に思い付きを書き付けているのでかなりぐしゃってます。
頁書いてはありますが、本内の点在情報+αでごちゃ。

詩文のところは訳文でも把握しづらいのでちゃんと読み切れてないし。
訳文からでも通常文型に再翻訳するには知識がない・・。
近所の図書館にあれば見返せるけど無いし。

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◆25頁:
三幕順番の構成判断の理由。


◆27頁〜:
「エル」は「神」で代表代名詞。
ウガリト的には「イル」「イルウ」のようで、エルは旧約聖書の神の語。
(旧約等でごっちゃになっている場合、見分けが難しいらしい)
「王」、「被造物の造り主」(創造主)、「歳月の父」(高齢に達している)、
「牡牛」(力と豊穣)、「慈悲深い神ラティパン」(ラティパンは哀れみ深
いという意味で類語重ね強調?らしい)など。


「アシラ」。「アーシラト」。
「貴婦人・海のアシラ」アシラは行進するという意味の女性形で、「海を
行進する貴婦人」(海をゆく〇〇みたいな? 検索だと月比喩?)。
貴婦人は「偉大な方」。(あー。大幅に規模ダウンしちゃうかもだが、
「カーディとお姫様」の「大きなおばあさま」、山の貴婦人みたいな言い
方か?)
「エラト」はエルの女性形女神で代表代名詞。


「バアル」は「主」なので個人名はこの本では「ハッド」。
主権未確定状態でも敬称の類として他の神が呼ぶのはありとしても、ヤ
ムやモトさんが最初っから呼ぶのはおかしい?ですが、これはあくまで
人間からの観点の歌の劇らしいので付けちゃってるのかな。
周期前提にすると既に確定未来なのでという点もある?
ここの説明では、好まれたので優先された的な説明がある。
「アリヤン」(勝利者・力強い者)、「雲に乗る御方」(嵐神を示す)、
「最強の戦士」、「ダゴン(ダガン)の息子」。他にも意味不明称号あり。


「ヤム」は海、「ナハル」は川。
「王子ヤム」「裁き手ナハル」。
ヤムに対するバアルはうぃきぺめもによると治水・利水らしいです。
この話はバアルメインのせいなのかもしらんが、海辺の街なのになんか
海の神格化なのに海産や海路とか海のメリットについての表現が無さげ
でよくわからんかったのだけど(権威の正当性は??)、ヤムは水の難を
具現化したもので難はイラネっていうこと?
海がついてるアシラがいるので、生活的な恩恵はアシラ枠とか?
(海辺住みで従者が漁師だし)
まぁそれともこれも代替わり周期エピソードの一種なのかもしれぬ。
(エル→ヤム→バアル、でバアル←→モト)


「モート」は死。
モトも「エルの愛し子」とか呼ばれるが、これは死への畏怖や忌避感か
らだそうで(211頁・脚注(27))。「英雄・勇士」もなのか?
日本で言うと忌み言葉+言い換え系?、あと神なので(神ではない説もあ
るらしいが)、怖いものを祀って鎮めたり崇めて危険を減らそうとするあ
のへんとかもある?

(この本だと詩文中の台詞表現とかにしか出てこないと思うけど
「ホロン」も死・冥府系とされているらしい。モトさんとは管轄が違う
んだろう。
https://myth.maji.asia/ho.html#horon だと蛇系とメモがある。
砂漠蛇なのか? 毒関係らしいので疫神みたいなカウンター系扱いか
使い手方向の詳しいイメージなのかも?)


「コシャル・ハシス」は最古のほうで一応メモったので略。
「ハヤン」という名もある。


「カディシュ・アムラル」、最古のほうで<>訳になってた二人目。
コシャル・ハシスと同様に「〜と〜」という名前。
アシラ(アーシラト、アシェラト)の従者。
バアルが彼にコシャル・ハシスを呼ぶ伝言を頼んだことがある(68-69頁)
が、これは海を越えるためか?(彼は漁師らしいので舟乗りということに)。


「グパンとウガル」。これは二人セットの伝令神。バアル担当。
伝令時は何時も同時に喋るみたいです。
(50-51頁の詩文を見るとヤムの使者も同様に二人組っぽいので、そういう
もんなのかな)
名前は、葡萄・畑。葡萄酒の素?
(ヤムの使者組の名前はなんていうんだろう)


◆34頁:
粘土板は、表が左から右へ縦三列、裏は上下逆に右から左へ、と表記
されているそう。


◆36頁:
糸紡ぎ・洗濯・料理が当時の女性の日常の仕事と書かれている(詩文だと
川以外に海にも持ってってるが海水でも洗うの?)が、機織りは込みか?
染色はどっちでしょう。

最古のほうだとバアルは軽視・蔑視されたり飲食物にゴミ入れられてる
ような感じでしたが、これの粗筋概要と詩文確認すると更にまだあるん
かい。


◆37頁:
7日で完成する宮殿(速)。
(無いと言ってるところの詩文で、エルやアシラの建物を間借りしてい
るような表現もあるけど、脚注のほうだとこの建築のところは、元々
あった建物(神格?に見合わないという意味で無いと言っている)をリ
フォームしているのでは説がある。200頁・脚注(52))

バアルがここで遠征(親征)するのは当時の王の即位後の慣例らしい。
気紛れ?で出かけて皆殺しにするアナトと違って、バアルはこういう場
合には殺傷は出来る限り避けるんでしょうか?
(豊穣神で、信奉者や奉じる町を増やしたいのだろうし)
単純に権威を得て威光が広まった表現かもしらんけど。


◆39頁:
この訳では、モトさんは普段人間?しか食べない感じなのか?
(ごく普通に)食事をして葡萄酒を飲む、に招くのは歓待ではなく侮辱に
なる。と粗筋のほうに書いてある。
88-89頁の詩文だと
『もしバアルが俺の兄弟と共に俺を招き、
ハッドが俺の親族と共に俺を呼んだのなら、
俺の兄弟と共に食い物を食え、
また俺の親族と共に葡萄酒を飲むがよい。』
ってあるけど、ここのところが冥府の関連者は食べ物が違うということな
ら、この場合の葡萄酒は人血的なフレーズとか?
(葡萄酒は葡萄(の木)の血っていうらしいので。203頁・脚注(81))
のかと思ったけど。

ここ、よく見ると「おまえ、皆を呼んだ時に俺を呼ばなかったな?」
(後半はつまり、おまえと共に食べることはない)みたいな皮肉?
(モトさんとバアルも兄弟なので。)
そいやアシラさんはケレトエピソードで、祝宴に呼ばなかったから呪
ったという茨姫の十三人目的なアレが・・。
そこにこだわる似た者親子?


で、更に改めて応じたバアルが動物を用意しようとしてるので、代替品
として意味はあるのか、バアルが理解していないのか。
(このへん欠けが多いようなので色々不明)

そういや、単に死ぬカテゴリでいいならアナトも死概念の表現があるらし
かったり(最古)、殺戮系だったりするので近そうな気がするのにバアル挟
んで仲最悪っぽいのよね。

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◆40頁:
モトさんの台詞で血族?らしきものが出て来るけど、バアルが死んだ(と
思った)際にアナトが“アシラとその子供たち”をモトの仲間だと言って
いるみたい。
詩文98頁
『喜べ今は、アシラとその子らよ、
エラトとその親族同胞よ。
アリヤン・バアルが死んだから、
大地の主・王子が滅びたから。』
うーん? アシラは神々の母だと思うんで、対象広くない??
(〜の子は後継・完全独立済以外は母に所属してるとかなんかか)
82頁とかだと
『彼の兄弟をその家に招いた、
彼の親族をその宮に、
七十名のアシラの子らを招いた。』
ってあるので、同族と扱ってるみたいだが。
(七十は不特定多数の表現らしい(206頁・脚注(105))。古事記とかの八十
みたいなもんか。)
見放す決定したのがエルならエルに怒らないの? エルは特殊枠で別で、
味方してくれなかったからおまえらなんか親族じゃない、って?

あとなんでこうなってるのだろう。
このあとエルに後継を尋ねられてアシュタルを推してるが別にモトを推し
たりはしてない。末子継承はテンプレ?
表だって疎外していないだけでバアル邪魔、という背景?なの??
モトに服従すると申し出たすぐ後のバアルの行動の部分が大分欠けている
みたいなので、ここで何かあったのかもしれないが。
例によって(バアルと)アナトが助力を願い出たが誰も応じなかったとか?

元々エルがガチ塩対応で周囲も倣ってるのかバアルの扱いが悪いらしいし。
エルのほうもなんかバアルが自分を悪く思ってるっぽいような記述が。

エルの子とも書かれてるが、ダガン(ダゴン)の子ともあるのと、元外来神
らしいということで、北欧のロキさんみたいな異分子だけど、次代継承素
質がある?というめんどくさい養子立場とかもありなの?
それとも豊穣神的な比喩か系譜?とか思ったけど。
(ダガンさんは麦・魚由来などの名前説があるようですが詳細不明だそう。
いずれかではなく両方と考えると陸と水の産物だね。王としてはそれぽい
ので、それでヤム(海)を制して雨を降らせる=作物を育てる、という両方
になる、ので同じ系統扱いとか。)

ただ、死んだ(と思った)時はエルも本気で哀しんでいるぽい。
死まで望んでないって?
まぁ予見でヤムや自分を退ける可能性が高い?ことを知っていて肯定でき
ないとかいうのかもしれませんが。
(※この本には無いけど、バアルがエルを去勢するとおぼしき表現の記述が
何かにあるようです。最古にあったハッティのアヌとクマルビみたいな周
期簒奪系の類型?)
186頁の脚注(5)だと、超える息子を脅威に感じる父というのはフルリのテ
ンプレらしいので、忌避されること自体が真の後継者のしるしなのかも?
(それによる不遇を乗り越えないといけない?・・やっぱ試練なのか)

話の後どうなのかわかりませんが、関係改善されたのであれば、ショック
でリセットされて認識が変わったりしたのかな。


ごちゃごちゃ書いてて思ったが、ヤマタケ思いだすな。
浮いてて父に忌避されてて試練。
まぁバアルはヘルプがいて切り抜けてなんとかなるからいいけどさ。

--------------

◆103頁:
『バアルはアシラの子らを捕え、
年上を木刀で打ち砕いた。
海を砕くものらを棍棒で打ち砕き、
年下を地面に引き倒した。』
105頁。
『さて見よ。俺の兄弟をバアルはくれた、俺が食うために。
俺の母の子らを、俺が食い尽すようにと。』
(※ 殺した→死んだ(モトの対象)ということ)

モトさんはアシラの子。

そもそもアシラですが。
海の貴婦人で海辺に住んでる、けど海のヤムは近しくない??のね。
あと豊穣で植物(樹木)象徴らしいんで一部バアルとカブってます。

で、なんかアスタルテと同一視があるみたいなんだが。
豊穣神夫婦の場合、夫が作物で妻が刈り取りを象徴していることがあり、
その面は死神なんだとか。(太母神系) ↓

http://red.sakura.ne.jp/~co-wards/explain/term/mother.html
http://www.hi-ho.ne.jp/yjpt/Wizardry/yogo/yogo_1083.htm

↑で生命を生み出す大地の胎=洞穴ってのがあるので、これのイメージが
モトさんのにカブってくると、洞穴の意味は逆だけどいかにも同族ってこ
とになるんですかねー。
誕生(出産)は最も死にも近しくもあるし。
輪廻要素があればある意味生命範疇?だけど不明。

(エルが天でアシラが地?
バアルは雨・雲・雷・群星だし天属性。モトさんは地。)

ハデスは夫で死ですねー。
モトさんはこっちに近いんかな。
だからモトバは近代人にはハデペル扱いされると?

モトさんは大地属性だけど豊穣要素・・大地・耕作だから無いわけじゃな
いんだが・・えーと、バアル=雨呼びがいないと成り立たない?
(ハデスも植物が生える大地扱いで豊穣象徴もってるみたい)

バアルとモトの場合、対立・殺傷しあうのは、
男性同士なので主権周期ネタが混じってんの?


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◆44頁:
「バアルとヤム」冒頭は、ヤムの宮殿を建てるためにエルに呼ばれたらし
いコシャル・ハシス。
カフトル、は202頁・脚注(67)によるとクレタ島。
検索したらキプロスって書いてるメモがあって「??」って検索し直した
ら、コトバンク(ブリタニカ事典出典)だとクレタ島、うぃきぺのペリシテ人
の項目のとこのメモによると

-----------
聖書の記述によれば、ペリシテ人はアブラハムの時代にはすでにカナンの地に定住していたとされるが、この時代のペリシテ人へ言及した文献は聖書を除いて他に存在しないため、その起源については諸説存在する。

聖書の記述では、彼らのルーツはハムの子ミツライムの子であるカフトルの子孫であるとされ、「カフトル島から来たカフトル人」と呼ばれている(『創世記』10:13-14、『申命記』2:23)。さらにこれを裏付ける記述は、『エレミヤ書』47章4節にも存在する。したがって、ハムの子カナンを始祖とするカナン人とは異なる氏族であったとされる。

カフトルが実際にどの地域を指しているのかについても諸説あるが、紀元前12世紀頃までに、すでに鉄の精製技術を有していたことなどから、クレタ島、キプロス島、あるいはアナトリア地方の小島の1つであった、などの候補が挙げられている。今日ではクレタ島であるとの見解が示されることが多い。
-----------

となってて、特定されてないことになっている。
陸上でもテンプレで頻繁に千里万里と言ってるみたいだし距離感わかりづ
らい。窓のこと(文化差)もあるので、クレタ島だと思っておく。

クレタ島の旅行紹介(2017の記事)。
https://tripler.asia/creta-travel/

地図探してみたが・・
https://www.y-history.net/appendix/wh1701-087.html
キプロスで100kmほどあるぽい。
地中海は内海なので流れは弱く風が不規則らしい。
手漕ぎ前提だとめんどいのかな。


◆45頁:
アシュタルは主神になりたいらしい。
でもまだ妻がいない・背が小さい・家や庭が無いとかなので成年ギリか前??
(力に加え容姿についても条件が付く(98頁・(47))のは最古でハッティの
あたりか?の解説であった気がするけど、民衆に王だと納得させるために
見た目も重要だったらしいってのと同じかな。)
若いとか小さいのは灌漑象徴だと歴史が浅い、自然環境に対して力が弱い
ことなどなんだろうか?

冠詞に恐怖がつくのは(98頁)
うぃきぺめもによると戦神でもあるからかな?
---------------
アッタル(Attar)はカナン神話(ウガリット神話)における金星、すなわち曙(明けの明星)の神。同様の神格にシャヘルがいるが、アッタルはより当時の民衆の信仰を集めていた。「猛々しきもの」と呼ばれ戦神として崇拝され、西アジアの砂漠地帯では彼は水をもたらす灌漑の神としても信仰されていた。彼の配偶者に同根の神格と思われるアスタルトが配されることもある。
---------------
(出典付記無)


詩文(45-46頁)だと状況がわからんが、粗筋(32頁)だと
ヤムのところ(海中の家?)へ行こうとしている?のは、不服なので戦お
うとしてるの?
(あとこの本だと“コシャルら”で、191頁・脚注(16)はコシャル・ハシ
スではなくヤムの従者達、と推定。
「世界の神話4」だと弓の話で、コシャロットと呼ばれる女神たちが
結婚や出産の祝いの席に訪れ歌や歓声をあげて宴を賑わしてくれる、
というのがあるがそれとは合わないので。コシャル=賢さ?なら
そういう役割の従者とか?)

213頁・脚注(48)によると不在時の一部代行はしているのでは?説。
このへんとかが最古のの冒頭のアシュタルの主張の元なのかなー。


------------------------------

◆52頁:
『双肩の間にはその御主(みあるじ)の言葉がある、』
194頁・脚注(55) 『伝言を書いてある書版を肩から吊るしていると考
えられる。』ってある。
伝令は書いて持っていくのね。


◆53頁:
例の棍棒って二本ワンセットでそれぞれ一本づつに名前がついてるんだ
と思ってたが、詩文見ると、二本組のひとつめが“追放”、ふたつめが
“撃退”で、都度、渡す時に棍棒に呪(じゅ)を掛けてる感じなのか?
(繰り返し表現は多いが、手元に戻って来るとかでなく荷物?から取
り出しているし)
棍棒自体の性能は同じで魔術付与なのかなー。


◆76-77頁:
アナトとバアルからコシャル・ハシスの品を貢いで頼まれたアシラが
エルを訪ね、バアルの宮殿の許可を勧めるとこですが。
最古だと、ここのエルの台詞が、我らはバアルの下僕か、みたいな意味
あいの言い方になってたと思うが、ここだとエルは自身をアシラの奴隷
・下僕かと言って、建ててやりたいならアシラのところの者にやらせれ
ばよいという感じ。
(アシラの来訪自体は歓迎したけど来た理由が嫌みたい。)


◆77-78頁:
『さて今は、そうだ、彼の雨の季節、
バアルが季節を定める。
舟が動くと、
その声を雲から発し、
大地へ稲妻を放つ。』

最古で雪が含まれていたくだりに雪は無いねー。
思い付いて足したのか?

地中海は、うぃきぺめもによると
-------
地中海沿岸の多くは、夏は南方のサハラ砂漠方面から北上してくる高気圧によって乾燥し、晴天に恵まれる。一方冬は北方から南下してくる低気圧によって雨が降り、湿潤な気候となる。
-------
雪は海沿いは基本降らず、内陸は降る、ようです。
ウガリトは海沿いなのでレアかな?
バアルの勢力範囲が狭くないなら雪も降らせるかな。


◆86頁:
隔離された家、は
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1971170721&owner_id=3960876
の記事でメモったので略。

◆87頁:
我が世は望月、じゃないけど調子ぶっこいたバアルがモトさんを呼ぼう
とする(=主権を認めて従って貰いたい)。
バアルの伝言の本文が欠けまくっててなんて言ってたのか・・。
(類似参考にしようにもコシャル・ハシス呼んだ時の伝言も冒頭から大量
に不明部分でわからんTT 69頁。
アナトの場合は(60頁例)身内だからなぁ。
ヤムのは直截すぎ(49頁・51頁)。)

『白銀(しろがね)の我が家を建てた、
黄金(こがね)の我が宮を。

私の兄弟[ ? ]
私の兄弟[ ? ]
私の[ ? ]
[ ? ]
[ ? ]招いた。
[ ? ]した。
神々[ ? ]
手[ ? ]
あなたを[ ? ]』

・・うーん。モトさんも兄弟なので、(しかし普段接触が無いと思われる)
形式的には丁重に形を変えて重ねて呼びかけるというパタもありえなくも
ないのか?だが。三連になってるからなぁ。ここは宴の時の表記の言い換
えが入るのかも?
(兄弟・親族・アシラの子。 82頁)
普通に招いてるには途中の過去形が気になるし。
≪宮殿が出来た折に、兄弟たちや親族たちを呼んで宴を催した。
改めて神々を招き宴を催すので、この度あなたを私の元に招きたい。≫
(=臣下としたいというような意味合いで)
みたいな意味合いのなんかそういう?

この内容なら、返事が直球で皮肉が返って来


◆88頁〜:
ここから「バアルとモート」なんだけど、前幕終わりで伝言して“引き”
をしているのでモトさんが返事するところから始まっているみたい。
(場面的には一部回想シーンみたいになるのか?)

バアルのところに戻って来た葡萄畑君たちが返事を伝える。

『さて俺の食欲は荒野の牝獅子の食欲か、
それとも海の中の海豚の欲望か。
池が野牛を俘虜(とりこ)にするなら、
泉が牝鹿を俘虜にするのが真実(まこと)なら、
真実に俺の食欲は粘土を食い尽したがる。
だから真実に俺の両方の手で食うのだ、
七つの俺の分け前が大皿の中にあるか、
あるいは酒杯(さかずき)をナハルが混ぜるならば。』

(これに「もしバアルが〜」と続く)

ここで性別付の部分が牡ではなく牝に比喩しているのは形式なのか。
(アナトの捜索時にも動物比喩あったけど女神なんでわからん(99-100頁)。
返す側が牝比喩とかある?
まぁバアルが主神だと立てる形になるとかもあるのかもだが。
喪に服すのが男型しかないなら、こういう場合は女型になるとか?)

「粘土」=人間。粘土から作られ云々。
「七つ」は七十と同系で(数えられる程度の)沢山の意味か?

ここの「ナハル」は脚注によると「脂」209頁(9)と訳している例がある
らしい。
脂はなんか豊かさの象徴みたいです。 101頁『天は脂を降らせ谷間には
蜜が流れた。』聖書系でいう乳と蜜が流れる云々みたいな?
この場合は豊かな食卓?の例えになるんかな。
えーと・・乳脂でクリームの意味とか?(バターは酒杯じゃないと思うので)

[※追記。
本文めも2・●結論(総括)コーナー(26)で
天から降る脂も雨でいいらしいメモしました。
だからここは「水」を連動するでいいのかも?]

皮肉満載の返事と読むのなら、ヤム・ナハルの「ナハル」とか流れる「川」
を掛けてるのもありえるのかなーとは思う。飲物だから水連動。
この時点でヤム・ナハルは倒されているので、「(おまえが殺した、今は
もういない)兄弟ナハルが酒杯を注いでくれるなら」みたいな。怖い!

でまあ、このあと、「もしバアルが〜」
の更に後に、刺し殺してやれる、とか竜のくだりがあり、おまえを喰って
やる、来い、(途中かなり欠けて不明があり)、大地の実りは枯れる、みた
いな感じの台詞が続きます。

うーん。
竜は荒れる水の比喩とかなので、この場合
「ヤムを殺したおまえは許さん。俺(死)の元へ来い」(=死ね)
っていうあたりに読めるんかなー。

で。ビビって応じる(あなたの奴隷になる=従属する?)バアル・・。
(何故直返した!)

欠けちゃってて半ば不明なんだけど、粗筋の推定によると、死ななくて
済むようにしたかった?んだけどダメで(モートは招きに応じない=宥め
られない?)、シャパシュが身代わりの策を与えるみたいなー。
で牛のくだりに。


101頁:
モトさん粉々事件のあと40行も欠けてんのか。


104頁〜:
モトさんが復活の直後にアナトのことでバアルに文句を言うのだが、
(おまえのせいで酷い目に、みたいな)このあと欠け多く25行も欠けてる。
ひとりくれたら腹立ちを収めてやろうみたいなこと言ってるので、この
時点ではそれでおあいこだと思ってるのか?

『おまえの兄弟の中からひとりくれ、食うためだ。』

この場合の兄弟は、バアルとモトが両方ともエルとアシラの子だとする
と範囲がカブるんですよなー。
(創造神夫婦だと直親じゃない可能性もある?)
しかも、事前にバアルが沢山打ち倒している。
そすと残ったのがバアルにとって難の無い人員ということなんでしょう
か?
(まぁなにしろ多いんでしょうし・・)
話に出て来てバアルと親しいきょうだい?ってアナトしかいなくね?
(アシュタルトは重要関係者ぽいけどこの話だとチラだし)
張本人のアナトを寄越せっていってんの?
とは思ったんですが。
(このあと、おそらく宣言通りに人間を食べてる(人が大量に死んでる)?
105頁で追い払おうとされているので。)

そのあと、「俺の兄弟をくれたな、バアル、〜」があるので、気付いたん
だろうか?
このあと対決しているので、怒ってるのかなー。

-------------------------
ってところで長い。
詩文終わりなのでとりあえずここまで書いた。

続き
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1971256991&owner_id=3960876

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