レトロゲーをクリアしてみようのコーナー。
今回プレイしたのは、メガドライブソフト「シャイニングフォース�供仝鼎良�印」です。
セガから発売されたシミュレーションRPGの第二作ですね。
ただ、ジャンルとしては、RPG色がかなり強いゲーム性であると言えます。
街の中はそれこそRPGのように歩き回ることができて、買い物や情報収集、仲間探しなどを行います。
そして街の外へ出れば、シミュレーションとしての戦闘。
通常、SLRPGといえば「誰を育てるか、どう使うか」が楽しみの一つ。
「こいつを育てるために、ここは無理してでもこいつでとどめを刺させる！」みたいな。
ただ前作に引き続き、本作でも、主人公は「リターン」の魔法を最初から使えます。
これは、使った直後、街まで戻り、戦闘を最初からやり直すことができるというもの。
使用に制限はなく、何度でも使えます。
仲間は死んでも、教会で復活可能。（しかも大した出費ではない）
つまり、簡単にレベリングが可能なんですよね。
じゃあ、リターン使わなきゃいいじゃん、となるわけですが、これには大きなリスクが伴います。
何かというと、２軍メンバーが永遠の２軍になりかねないということ。
このゲーム、攻撃力と防御力が、かなりダメージに反映されます。
それは、育てればメキメキ強くなる半面、育て遅れたキャラはどんどん敵にダメージを与えづらくなっていくわけです。
このゲームの経験値は、トドメを刺したキャラに一気に加算される仕様。
なので、敵に満足にダメージを与えられないキャラは、トドメを刺す機会がどんどん減っていってしまうわけです。
仲間の水準より４〜５くらいレベルが低いと、すでに与えられるダメージ１とか２とか、その程度になってしまうわけで。
（固定ダメージである魔法を使えるキャラはマシだけど）
スタメンを選りすぐることも可能ですが、例えば平原に強い騎士、狭い足場で活躍する飛行ユニットなど、ある程度、戦略によって組み替えていきたいのがシミュレーション。
スタメンを選りすぐってしまうと、結局、力押しみたいな場面が増えてしまう。
しかも、本作のゲームバランスは、後半にいくとダメージがどんどん膨れ上がっていきます。
中途半端なレベルでは、前衛職でも一回の攻撃で殺されることもザラ。
それはクリティカルである「必殺の一撃」に加えて「連続攻撃」も確率で発生するためです。
しかもこれらはどの敵からも起きうるため「サポート（素早さと防御上昇）」の魔法を使わなければ、半ば運ゲーと化してしまいます。
攻撃魔法にすら必殺の一撃があるのだから始末に負えない。さすがに連続で魔法を使われることはないですが。
まあそんなわけで、バランス調整の面から言っても、このゲームにおいてレベリングは必須といえる状況です。
実際、僕も「リターン」を極力使わないよう遊んでいましたが、終盤になって諦めました。
また「誰も死なせないようにする、死んだらリセットする」縛りも、終盤になって限界。
リセット回数があまりにも増えすぎて、ダルくなって諦めました。
なので、このゲームをプレイするときは「RPGのように」遊ぶのがよいです。
リターンを活用し、全体的にレベルを上げつつ、適度な戦略でクリアしていく。
そんなゲームなのです。
さて、あとはストーリーについて。
前作では、ファンタジー世界と思わせておいてSF設定も絡んでくるなど、重めのストーリーでした。
それが今作では、ノリが少し軽くなった印象です。
というか、ギャグノリが増えてます。
名案を思い付いた賢者のじいさんが「ピコピンときましたぞ！」とか叫んだり。
前作とはイメージが違うので、注意が必要です。
ただ、前作が「ひたすら悪の帝国を倒すために突き進むだけ」だったのに対し、本作は２つのジュエルの謎から始まり、大陸を渡って新たな国が生まれ、謎を解くために各地の遺跡を奔走し・・・と、本格RPGのような展開を見せます。
そのためストーリー展開には飽きづらく、次へ次へと引き込んでいく楽しさがありました。
ただ、ネタバレになりますが、幼馴染の女の子が結果的に主人公に振られてしまうエンディングにはちょっと物申したい・・・
ワシはエリス姫よりサラ派なんじゃ！
あと、戦闘アニメーションが強烈な印象を残したシリーズでもありますが、本作は前作に比べてちょっと地味になった印象。
理由を調べてみたら、どうやらキャラの大きさが少し小さく表示されているようです。
前作の、あの躍動感ある攻撃がカッコよかったんだけどね。
特に主人公の攻撃が、なんか貧弱に見える・・・とても残念。
そんなわけで、中盤までは間違いなく名作だと思います。
終盤のパワーインフレさえなければ、と思わずにはいられません。
まあでも、総じていえば十分面白いんですけどね。
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