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2019年03月29日23:04

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北尾光司、逝く

元横綱で元プロレスラーの双羽黒こと北尾光司氏が亡くなった。
双葉山と羽黒山、二人の横綱のしこ名を冠したほど将来を嘱望される逸材だったが親方とのトラブルから現役横綱のまま廃業しプロレスラーにジャンプした。
折しもバブルの絶頂期、タニマチともつかない怪しいスポンサーがたくさんいたのだろう。新日本プロレスでのデビューを前に渋谷の東急百貨店で華々しくサイン会が行われ、デーモン閣下作曲のオリジナル入場テーマ曲(名曲です)やハルク・ホーガンとロード・ウォリアーズをミックスしたようなコスチュームも御披露目された。
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肝心のデビュー戦は当時新日本のエース外国人だったクラッシャー・バンバン・ビガロを相手に白星で飾ったものの、内容的には失笑が起こるレベルで、むしろ素人相手に試合を作ったビガロの評価を高めた(ビガロはこういう試合の天才で、旧ソ連のアマチュアレスラーや元NFLのスター選手とも素晴らしい試合をしている)。
それでも藤波、長州の人気に陰りが見え三銃士が熟しきらない新日本では貴重な戦力であり、メイン戦線を務め始める。が、それも束の間、巡業中に長州と衝突し呆気なく退団。このと長州の国籍を揶揄したとの噂が広まったが事実かどうかはわからない。
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その後は新興のSWSに所属するも再び舌禍トラブルを起こして退団。よりによってプロレスのリングで対戦相手のジョン・テンタに「八百長野郎」と暴言を吐いた。
行き場を失い自身の団体「武輝」を旗揚げしたものの続かず、高田延彦との世紀の一戦でハイキックに敗れ、ついに一線から後退した。
その後はリングに見え隠れするような人生を送り、晩年は故郷大相撲の出身部屋と和解して後進の指導を始めたという話しを聞いた。
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SWSの道場マッチでの高木功とのド迫力の一番が忘れられません。合掌。
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