（２０19年３月２４日）
仕事に限らず 同じ姿勢、同じ動作を続けた結果、使った体の部分に痛みを感じたら それは ＝ 職業病
母、叔母も右手親指のつけ根部分を痛がっていました。
二人は一生の中で何万足分（もっともっと多いかもしれません）の下駄に花緒をすげたことでしょう。下駄だけではありません、足駄、高足駄、雪下駄、滑り下駄、ぽっくり、子供下駄、でかんしょ も あります。すげ替えもあります。
昨日、東京の街を歩く人の中に下駄履きの人を見つけることはできませんでした。 浅草や上野で貸衣装の着物姿の若いカップルとは大勢出会いました。外国人観光客に人気のようです。その人達が履いてるいるのは靴でした。
日本人ならば靴に替わる前までは、着物姿で下駄履きだったはずです。本物の下駄の需要は、近い将来ゼロになることでしょう。セッタ、ビーチサンダルは桐や杉などの木材とは違う材質ですが 形を変えた花緒の姿の履物として続くことはせめてもの下駄の名残りかもしれません。草履は着物が続く限り生き残ることでしょう。 履物問屋が連なっていた浅草の街並みを通りながら そこに嫁いだ従姉がいた事実、その後の今は、、、思いめぐらすと一人一人のルーツ探しの旅になりそうです。身内といっても名前だけで それすらだんだん遠くなり、そしてつながりが消えています。昭和２０〜３０年代の大きな大きな流れに乗れたか、乗れずに沈んだか、切り開いたか、様々な人生があります。 たくさんの新しいつながりができれば嬉しいけれど 世の中 全体 支えあう家族が減って 寂しさを痛感しているように感じます。平成３１年は昭和９４年です。
母と叔母 今はもう 職業病に悩まされることもなく 二人がフアンだった俳優の長谷川一夫さんと高田幸吉さんの映画の話で盛りあがっているかしら？ それとも お達磨の花見の相談でもしていますか？
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