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2019年03月24日06:43

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早生まれと、修業年限主義と、ベーシックインカムと。

まあ、損得という観点に還元するのは、どうかと思いますが…

このニュースをみて、高校時代、友人がボソッとつぶやいたことを思い出しました。
「浪人すると、一生で500万円の損害らしい…」
確か、サラリーマンの年間所得から割り出した計算だと思います。なるほど…と納得しました。
お金だけではなく、仕事の達成という点でも同じことが言えるでしょう。
こういう話が、とかく、金の話になるのは、数量化しやすいからに過ぎません。

ぼくも早生まれですから、そういう意味では、一年分、まちがいなく得をしています。
四月生れより一年近く、仕事ができるわけですから。

ぼくも、若返りたいのは体力ではなく、社会的年齢です。体力はこのままでいいから、十歳戸籍が若くなったらいいな…と夢想します。
そういう感想を漏らす人は、多いです。
というのは、老いは個人差があるからですし、三十代より四十代、それよりも五十代…というように深まっていく能力もあるからです。

大学などは、辞めてほしくない大教授が定年を迎えているなどということがあります。もったいない。いくら非常勤で雇用したとしても、全然違うからです。
一般の企業も同じようなところがあるかもしれません。

年齢でモノを考えるのは、おかしな話です。

…ところで、前からおかしいと感じていて、しかし、私の中で結論が出ていないものに、修業年限主義があります。十八歳にならないと大学を受けられないのは、いかがなものかと。

戦前などは、旧制中学から陸士や海兵に進むには、飛び級で進む手とそうでない手もありました。

いっそのこと、中学高校を完全な単位制(できれば国家の共通テストにして)にすればいいと思うことがあります。
大学進学は、17でも19でもいいと。

ちょっと考えると、優秀な人が先の勉強ができる良い制度のように思えます。
ところが、飛び級を認めている千葉大などに追随する大学がありませんし、千葉大から特に優秀な人材が出て入るとは言いにくいです
(もともと、いい大学ですから、飛び級入学組から、海外の研究所で活躍するような人も出ていますが、飛び級という制度のために大をなしたとは言い難いです。その方が優秀であり、千葉大の教員も優秀であったといわれれば、それまで。)

また、私が注目している、筑波大付属駒場高校は、先取りをやっていません。

数学者に聞くと、口を揃えて、全科目を普通にやった方が、数学者として伸びるといいます。

難しいです。
むしろ問題は、25で大学に入った人や、中年以降に勉強したくなった人の救済だと思います。

たとえば、
私は佛教を研究していますが、現代で出家を志望する人は、明らかに中高年の方が質が高いです。
当然のことです。人生経験を積み酸いも甘いもかみ分けていて、教養も高く、モチベーションが高いからです。寺に生れた青年がストレートで駒沢に行き、教学を勉強して坐禅を少々組んだからといって、迷える衆生を救えるようになるとは思えません。
(僧侶として、明恵上人、快庵禅師、門菴師、それから近代のハンセン病救済に邁進した綱脇龍妙師を尊敬しています。この方々の出家は早かったですが、千葉大の飛び級と同じ話です。早く出家したから、素晴らしい僧になったとは言えません。)

ところが、名目上はともかく、中年以降の人を再教育する場が見事にありません。変な色に染まっていない、うぶな若者を教育したほうが、長く働かせることができていろいろな面で得だからでしょう。

私のところにも、得度するまで待つから新潟県の寺の住職になれという話が来たことがあります。これは、明らかに先方が得だと判断したからです。
逆に、私の方から、たとえば駒沢の博士課程に入りたいと願書を出したらどうでしょうか。快庵に傾倒し、「証道歌」がらみで現行の訓読を批判した論文があるなどという、ヤヤコシイ中年男を取るでしょうかね。
一度、仲間に入れたら、ずっと仲間として抱え込まなければいけない…
という、近世的な人間関係を考えると思います。たとえ、仏教界であっても。

ベーシックインカムを採用し、年齢に関係なく人材を登用できるようにし、すぐ、解雇できるようにする。人材の登用は徹底的な実力主義にする。
寺の住職や、公務員のような身分給を認めない…と社会のシステムを変えるしかありません



■「早生まれ」で損したこと、得したことありますか?
(TOKYO FM + - 03月23日 12:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=257&from=diary&id=5550129
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