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2019年03月19日23:20

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ドゥーチュィムニー「沖縄の若者が「戦後世代」との間に見る高い壁」

 いま沖縄では、若い世代の動向に注目が集まっている。米軍基地に翻弄される苦難を味わってきた戦後世代とは別に、生まれたときから基地と共存してきた世代ゆえの葛藤を抱えた若者たち。辺野古新基地建設の是非を問う県民投票にこぎ着けた彼らの胸中を追いながら、苦悩する沖縄のいまを探る。
【第1回】沖縄の彼女が波風立てても世に伝えたいこと(2019年1月30日配信)
 大学4年生の金城海斗さん(25歳、仮名)は4年ほど前、座り込みの続く沖縄県名護市辺野古(へのこ)にある米軍基地「キャンプ・シュワブ」のゲート前を訪ねたことがある。
 拡声器から怒声が周囲に響き渡っていた。

 「お前ら、恥ずかしくないのか!」

 基地の外に陣取る座り込みのグループのリーダーから、フェンスの向こうにいる米兵や日本人の警備員に、汚い言葉が浴びせられている。沖縄の分断を突きつけられたような気がして、違和感を覚えた。声を挙げるべき相手は、彼らではないはず。若い世代の基地問題への無関心が指摘されているが、同じ世代の友だちを誘ったとしても、1度目はともかく2度目は断られそうだ。
 座り込みのリーダーに「言葉がちょっときついです。これでは若者はなかなか集まらない」と提言してみたが、やんわりと拒まれた。

 辺野古の座り込みは、新基地建設のためのボーリング調査が始まった2004年からずっと続いている。県民の4分の1が亡くなった沖縄戦を生き延びた世代や、戦後の米軍施政下に米兵の横暴を目の当たりにしてきた世代。そして熱望していた本土復帰を果たしながら、基地を押し付けられて失望を味わった「戦後世代」にとって、この場所は闘いを象徴する砦(とりで)でもある。彼らにしてみれば、20代そこそこの若者に文句を言われる筋合いはない。
■米兵も被害者なのかもしれない

 だが、彼は諦めなかった。分断された島での対立をなくしていくために、自分が世代間をつなぐ役回りになれれば、と思った。誰もが通いやすい場であってほしいと、仲間と鍋とコンロをゲート前に持参して鍋パーティーを開いてみた。通りがかりの米兵にも声をかけ、音楽をかけて一緒に踊る。ふと見ると、フェンスの向こうにいた米兵もリズムを刻んでいる。だが、次の瞬間、リーダー格の男性に一喝された。
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