「ハハハ」と笑い飛ばせる男でありたい。
常日頃、そんな事を思っている。
例えば何かに失敗したり、つまづいたり、どうにもこうにも立ちゆかない時も、逆に「どうにかなるさ」と、笑い飛ばせるような、友人や、周りがミスをしたり、バツが悪そうなタイミングや、シチュエーション、そんな時も、「なぁに、心配することはない」とやはり、笑い飛ばせるような、そんな心の余裕をどこかに持ち続けたいと思ったりする。
ついこの間、空き時間を見つけて銭湯に行った時、夜も遅めで少し銭湯は混み合っていた。
2人の男の子が入ってきて、そうだな年齢は6才と8才くらいの兄弟だろうか、しかもあろうことに、とんでもなく美少年な兄弟だった。
すると、お父さんらしき人が、「ハハハ」とお風呂に後を追うように入ってきた。
美少年のお父さんなのだから、トムクルーズのようなハンサムなお父さん。。。とまではいかなくとも貫禄のある!?お父さんが「おいおい、ちゃんど体を洗ってから入りなさい」と、優しい声で子供達を諭した。
ほどなくして、僕がお風呂からあがり、髪を乾かしていると、その美少年のお兄ちゃんが
僕の真後ろに立ち、髪をセットしている。もう、多感な年頃なのだな、と関心した、1分、2分と時間が経つ。髪を乾かす、鏡でセットを勤しむ美少年、髪を乾かす、鏡でセットを勤しむ美少年、このくだりを髪を乾かす間ずっとループしていたのですが
僕の番が終わり、ドライヤーを置くと、遂に待ってましたとばかりに美少年が席につく。
彼は、驚きの行動に出るのであった
カチッ(小銭を入れる)
ウィーン(ドライヤーがなる)
カチッ(小銭を入れる)
ウィーン(ドライヤーがなる)
???と、鏡を見ると
ドライヤー2個使ってるーーーーっ!!!
カルチャーショックなのでした。
自分が生きてきた30数余年、ドライヤーは1個だけ使うものだと思っていたし
サランラップは右利き用に出来てるから必ず逆に塞がってとれなくなるし、地面を掃除するコロコロはゴミを取りたいのに左手でコロコロすると逆に接着面が剥がれていくし、左利きって損だなって思ってたし、、、、いや、やっぱりドライヤーは1個だけ「ウィーン」することが常識だと思ってたし。。。たし。。。。
美少年が、両サイドから両手で綺麗にドライヤーを髪にあてて、センターパートを作っている。
一人、あわあわする僕。
次に使いたい人いるんじゃないかな。。とか
ドライヤーは一人一個まで!とか番頭のおばちゃん怒らないかな。。とか
余計な心配をよそに
優雅なドライヤー2個使いタイムは続く。。
すると、貫禄のあるお父さんが、息子達に「まだ、髪を乾かしているのか?」といわんばかりに先に着替えを終えた休憩所から様子見に着替えの場所にもどってくる。
お父さんは、こともあろうことか
ドライヤー2個づかい美少年に
「ははは、おいおい」
と、貫禄たっぷりに笑いを脱衣所にこだませながら言った
ドライヤーは一つにしなさいと注意をするわけでもなく
順番がきたら代わるんだぞ、と諭すわけでもなく
「ははは、おいおい、小銭足りてるか??」
「ふははははは。。。。」
と、余裕のある笑いを携え、美少年に
2回目の、ドライヤー2個づかいできるようの
小銭を置いて出て行ったのです。
僕は、その時、思いました。
なんでも、笑い飛ばせる男になろう!!!そう誓ったのでした。
わかちこ、わかちこ。
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