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2019年03月03日21:20

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切手集会で西へ行くお話。

今回も一応、標題のくだらない直訳駄洒落についての解説を入れておきます。
スタンプ(stamp):切手・じだんだ・刻印・消印・証紙・性格
ラリー(rally):集会・再結集・持ち直し・反騰
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昨年は、東京メトロや全日空(敢えて「ANA」とは言ってやらない(^^))のスタンプラリー企画に踊らされて、1泊2日の熊本・乗り鉄旅行を敢行した。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1965716194&owner_id=2230648 、  https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1965716268&owner_id=2230648&org_id=1965716194
「火の国切手集会のお話。」)
そして今年は。
東京メトロと全日空の今年のスタンプラリー企画は、熊本ではなく、福岡の西日本鉄道とのコラボ。
https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews20190118_g02_1.pdf
それでまあ、今年もマンマと踊らされて、福岡への日帰り弾丸旅行を敢行することにした。
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☆ 往路(2019年2月24日(日曜日))
今回のスタンプラリーも、昨年と同様、東京−九州エリア間の搭乗券等2枚をそろえないと完全制覇できないことになっている。
そこで、早割でなるべく安くなる日時の航空便を確保しようとして、結局、羽田を朝6時25分に出発する飛行機に乗ることになった。

ただ、ここでちょっとした問題が。
空港連絡バスの始発便で我が魔窟最寄駅を出発しても、羽田空港到着の定刻は午前5時57分。
飛行機の出発時刻まで、ほとんど余裕がない。
万が一、バスが遅れでもしたら、アウト。

でもまあ、日曜日の早朝だから、道路が渋滞することはないだろう。
おそらく、定刻より早く到着してくれるんじゃないかな。
というわけで、早着を期待することにしよう(^^;。

バスは、始発地周辺のいくつかのバス停で乗客を拾ってから首都高速に乗る。
実際のところ、最後の乗車バス停を出た時点で、定刻から7分ほど遅れていた。
それが、首都高速を順調に走行したおかげで、羽田空港国内線第2ターミナルに、ぴったり定刻に到着した(^^)。

マイレージ会員サービスを利用して事前に手続を済ませているので、チェックイン作業は不要。
大急ぎで保安検査場のゲートをくぐり、58番搭乗口へと急ぐ。
急いだ甲斐あって、定刻の20分ほど前(=搭乗開始5分前)に、搭乗口にたどり着くことができた。

全日空239便は、小ぶりなB737-800型機。
機内には空席も目立つ。
定刻に車輪がゴロンと回って、いざ、出発。
誘導路をたどり、約15分後に離陸した。

持参のノイズキャンセリングイヤホンを取り出して、いつものように機内オーディオサービスの落語チャンネル「全日空寄席」にダイヤルをあわせる。
「全日空寄席」案内役の神田紅さんと内海英華さん、ずいぶん長いことやってるなぁ。
もう、20年以上もやっているんじゃなかろうか。
私が落語に興味を持つようになったのは、この紅さんと英華さんによる「全日空寄席」で、三遊亭歌る多「松竹梅」を聴いたのがきっかけのひとつだった。

今月の番組は、入船亭扇遊「たらちめ」と立川生志「紺屋高尾」。
扇遊の「たらちめ」は、時間の都合だろうか短縮バージョンだったので、一晩明けてからの「あ〜ら我が君、あ〜ら我が君」「白毛(シラゲ)の在り処、いずくんぞや?」といった楽しいやりとりが全部省かれてしまって、残念だった(ちなみに「白毛」とは長ネギのことだそうな)。
「たらちめ」「たらちね」は、やっぱり「よって件の如し」でサゲてほしいところ。
生志の「紺屋高尾」は、花魁・高尾太夫に魅力が全く感じられず、これまた残念な出来。
というわけで「全日空寄席」のほうは早々に諦めた。
残りの時間は、70〜80年代ヒットソング特集のチャンネルを聴きながら、電子読書端末で「シャーロックホームズの事件簿」を読んで過ごした。

窓の下に、雪化粧をした富士山が見えたので、思わずスマホで撮影。
フォト

飛行機は8時20分に福岡空港に着陸。
駐機スポットに停まったのは、定刻よりも3分ほど早い時刻だった。


☆ 福岡市営地下鉄空港線
次の予定まで1時間半ほどの時間がある。
そこで、地下鉄1路線乗り潰しを敢行することにした。
すなわち、空港線を福岡空港駅から姪浜駅まで、端から端まで乗り通してしまおうというわけ。
空港駅の自動券売機でPASMOとSuicaとに現金をチャージしてから、ホームへと降りる。
既に入線している、JR九州からの乗り入れ車両に乗り込んだ。
この列車はJR筑肥線の西唐津駅行きなので、時間が許せば終点まで行ってみたいところなのだけど、そういうわけにもいかない。
地下鉄空港線とJR筑肥線との境界駅である、姪浜駅で列車を降りる。
これにて、まずは空港線完乗。
いったん改札口を出てからすぐに改札口をくぐり、地下鉄貝塚線直通・貝塚駅行きの列車に乗車。
天神駅にて下車した。


☆ 献血ルーム「ハッピークロス イムズ」
せっかく福岡まではるばる出かけるのだから、ここで献血しておこうということで。
昨年秋から、全国の献血ルームの予約をWebからできるようになったので、予め、福岡市内の献血ルームの成分献血を予約しておいた。

ルーム名にある「イムズ」というのは、献血ルームが入居しているビルの名称でもある。
これは「IMS」であり、「インターメディアステーション」の頭文字であるらしい。
ただ、見たところは単なる商業ビルで、何がどうなって「メディア」が「インター」な「ステーション」なのか、よくわからなかった。

私の場合、受付から休憩終了までいつもならたっぷり2時間はかかる血漿成分献血なのだけど、今回はどういうわけか1時間半で終了した。
献血回数が300回になったので、いつもとは違う記念品をもらった。
50回の区切りごとに、ガラス製のお猪口?をもらえるのだ。
いつもなら記念品は辞退するのだけど、今回は50回区切りの特別なものだから、辞退せずにありがたくいただいておいた。


☆ 西日本鉄道天神大牟田線
今回のスタンプラリーの福岡ステージでは、西鉄天神大牟田線の西鉄柳川駅・西鉄久留米駅・そして西鉄太宰府線の太宰府駅にスタンプが設置されている。
それでまあ、天神大牟田線と太宰府線とを全部乗り潰すつもりでやってきたのだけど、ついでだから甘木鉄道と西鉄甘木線も乗り潰しちゃおう、という気になった。

まずは花畑駅行きの急行列車に乗車。
フォト
終点のひとつ手前・西鉄久留米駅で下車。
改札口を出て、まずは1個目のスタンプをゲット。

引き続き、後続の大牟田駅行き特急に乗車。
これで大牟田駅まで乗り通して、ここで天神大牟田線を完乗(^^)。

大牟田駅から柳川駅まで折り返して、西鉄柳川駅の改札外駅事務所にて2個目のスタンプをゲット。
再び改札をくぐり、引き続き西鉄小郡駅まで乗車した。


☆ 甘木鉄道甘木線&西日本鉄道甘木線
西鉄小郡駅から甘木鉄道の小郡駅までは、ほんの200メートルほどの距離。
それで、この際だから甘木鉄道も完乗してしまおうと考えたのだ。

まずは小郡駅から、甘木鉄道の一方の端っこである基山駅まで、2駅間を乗車。
フォト
基山駅はJR鹿児島本線との接続駅でもある。
というか、甘木鉄道は旧・国鉄甘木線を引き継いだ第三セクター鉄道なので、接続駅というよりは分岐駅といった方がしっくりくるかもしれない。
この基山駅で折り返して、ここから全線を通しで乗って、反対側の終点である甘木駅へ。
甘木駅は、平成29年夏の集中豪雨でとてつもない水害を被った、朝倉市の中心駅。

ここ、甘木鉄道の甘木駅と、西鉄の甘木駅とも、100メートル程度しかはなれていない。
というか、法規上?は同一の駅として取り扱われているらしい。
そこで、両駅間を大急ぎで徒歩移動、西鉄駅の改札機にPASMOをタッチして、すでに入線している西鉄の電車の、いちばん前の車両に乗り込んだ。
この列車を逃すと30分ほど待つことになり、駅の周辺をぶらついたりできるのでそれはそれで構わないのだけど、でも、そろそろ、スタンプラリー完成の目途もつけておきたいし。

ほどなく、列車は定刻に出発。
2駅目あたりから、若いママさん2人に連れられた小学生低学年〜幼稚園くらいの子供たちたちが乗り込んできた。
女の子2人の姉妹と、男の子たち4人の兄弟、なのかな。
みんなして運転台のすぐ後ろに陣取ったので、車内はちょっとにぎやかになった。
私はこういうにぎやかさが嫌いではないし、車内には他の乗客もそれほど多くないし。

甘木鉄道の甘木線も、西鉄の甘木線も、車窓から見えるのは、わりとよくある都市近郊農業地帯の風景。
例えば、茨城県の関東鉄道常総線の、水海道駅〜下館駅間の車窓に似ているというのは、観察がちょっと表層的すぎるかな。

西鉄甘木線は、宮の陣駅で天神大牟田線と接続している。
甘木駅から宮の陣駅へ来た列車は、そのまま天神大牟田線の大牟田駅方面行線路に合流する線形になっており、そのため、甘木線の宮の陣駅ホームは、いわば三角形のホームになっている。
私がここまで乗ってきた電車は花畑駅行きなので、宮の陣駅にて天神大牟田線に合流して、大牟田駅方面に行ってしまう。
そこで、宮の陣駅にて天神方面行の急行電車に乗り換えた。


☆ 西日本鉄道天神大牟田線&大宰府線
二日市駅にて、太宰府線の列車に乗り換え。
西鉄大宰府線は全部で3駅しかない短い路線で、あっという間に、終着の太宰府駅に到着した。
改札の外に出て、スタンプラリーのスタンプを探すけれど、見つからない。
仕方がないので有人改札窓口の女性駅員さんに尋ねると、なんと、スタンプ台は改札内にあるとのこと。
それで「いいですよ、押してきちゃってください」とのことだったので、切符を買わずに改札内に入って、スタンプをゲットした。
これで、福岡ステージ制覇。
再び、先ほどの有人改札窓口のお姉さんのところに戻って、記念品を受け取った。
西鉄の新型車両がデザインされた、マグネット。

太宰府駅の自動改札を入って列車に乗り、太宰府線―天神大牟田線を乗り継いで、西鉄福岡(天神)駅に戻った。
西鉄福岡駅には、昇降式ホーム柵の稼働実験施設が設置されていた。
この種のホーム柵、なかなか本格的な実用化に至らないみたいだけど、どうなっていくのだろうか。


☆ 福岡市営地下鉄箱崎線
あとは飛行機で戻るだけなのだけど、まだ少し時間がある。
それで、地下鉄箱崎線に乗っておくことにした。
本当は、箱崎線の終着・貝塚駅から先に出ている、西鉄貝塚線にも乗っておきたかったのだけど(そうすれば西鉄全線完乗になる)、ちょっと疲れてきたし、飛行機を利用するときは時間に余裕を見ておきたいので、今回は見送りにしておく。
(今朝の羽田空港のようなギリギリのスケジュールで動くのは、なるべく避けたいので(^^ゞ)
数年後には福岡市営地下鉄七隈線が延長開業するはずだから、それに乗りに来るついでに貝塚線にも乗ればいいかな。

天神駅から福岡空港駅行の列車に乗り、中洲川端駅にて箱崎線に乗り換え。
箱崎線に限ったことではないが、九州には、ちょっとした難読駅名が目立つような気がする。
馬出九大病院前駅が「まいだしきゅうだいびょういんまえ」と読むなんて、知らない人にはちょっと分からないんじゃないかな。

終着・貝塚駅まで行ったところで、箱崎線完乗。
改札を出て改札を入り、中洲川端駅まで戻る。
空港線電車に乗り換えて、福岡空港駅へ。


☆ 福岡空港
売店で職場向けの土産物を買って、さて、そろそろ晩御飯の時間。
福岡空港のターミナルビルはただ今改装工事中で、以前に来たときにはなかったフードコートがあったので、ちょっと覗いてみる。
すると、「博多カレー研究所」なるお店が。
どうやら、「博多とんこつあごだしカレー」をメインにしているらしい。
あごだし、すなわち、飛び魚の出汁によるカレーライスということのようだ。
カレーライス好きを自認するワタクシとしては、これを無視するわけにはいかない。
早速「博多とんこつ旨あごカレー」、そして店のあんちゃんの勧めに従ってカツをトッピング、さらにふと目に留まった焼きネギもトッピングしてもらった。
お味の方は。
甘口という感じではないけれど、まぁるいお味だった。

腹ごしらえを終えたところで、ターミナルビル1階にある空港ラウンジへ。
ここでホットコーヒーをいただくとともに、スマホと携帯バッテリーとノイズキャンセリングイヤホンとを充電。
ついでにノートPCのふたを開けてキーボードを叩き、この原稿のさわりの部分を作成した。


☆ 復路
少し早めに搭乗待合室に入っておこうと思って、定刻の50分ほど前に保安検査ゲートをくぐった。
11番搭乗口の近くの椅子に座って、ボーッとしながら待っていると。
「ANA272便をご利用の皆さまへご協力のお願い」
の放送が入った。
272便は満席なので、座席の不足が予想される。
そこで、明日の便にも振り替えてもいいという協力者を6名募集。
協力者には、現金2万円かフライトマイル1万5000マイルを進呈。

2万円は魅力的だけど、さすがに、明日の仕事を休むわけにはいかない。
というわけで、今回は協力申し出を見送った。
機会があれば、やってみたいなぁ。

さて、その全日空272便。
B777-200型機。
今朝乗ったB737-800型機とは異なり、中央通路が2本あるいわゆるワイドボディ機。
そして、私の座席は2本の通路に挟まれた、中央寄りの席。
窓側ではないので、外の景色を楽しむのはちょっと難しい。

満席だと聞いていたのに、どういうわけか、私の隣の席は空席のまま。
そのままドアが閉まり、定刻から3分ほど遅れて飛行機は動き出した。
イヤホンを装着して、機内オーディオサービスを聴こうとするのだけれど、どういうわけかどのチャンネルも番組が流れてこない。
そのうち、機内保安設備の説明ビデオが流れ、離陸体勢に入り、しばらく待たされてから離陸したあたりで、やっとオーディオサービス番組が始まった。

70〜80年代ヒットソングのチャンネルを聴いていたら、最後に流れてきたのが「君をのせて」
かの劇場アニメーション「天空の城ラピュタ」のエンディングテーマだ。
20年ほど前、ここ福岡空港から羽田空港へ向かう夜の飛行機に乗ったとき、眼下に広がる街の灯りを見て、あのうたの歌詞を思った。
私にとっての「君」はどこに隠れているのか、などとセンチメンタルなことを考えたのだった。
「地球はまわる 君をかくして」「地球はまわる 君をのせて」「いつかきっと出会う ぼくらをのせて」(「君をのせて」歌:井上あずみ、作詞:宮崎駿、作曲:久石譲)

あれから20年ほどが過ぎ、結局、この地上には私にとっての「君」など隠れていないことが判明しつつあるわけだけど。
福岡からの夜の飛行機の機内で、偶然にも「君をのせて」を聴く。
ちょっと、すてきな偶然だな、と思った。

定刻より少し遅れて、羽田空港に到着。
急いで到着ロビーを抜けるが、わが魔窟最寄り駅へ行く空港連絡バスは、既に発車した後。
それならば、と思って、魔窟の少し手前まで行く別の連絡バスに乗ろうかと思ったら、なんと、こちらは満席。
それでは、というわけで、大急ぎでモノレール駅に降りて、列車を乗り継ぎ、なんとか終電で我が魔窟にたどり着いたのだった。

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