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2019年02月28日21:32

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拉致問題・・・

 昨日から、米朝首脳会議がハノイで開かれています。
 どうも、今回の会議でも両首脳は合意に達しなかったようです。
 しかし、決裂した訳でもないようですから、
 これからさらに協議を重ねると言う事になるのでしょう。

 日本では、拉致問題を最重要課題と位置付けていますが、
 そこまで話が行ったのかどうか、微妙な感じです。
 追って報道があると思います。
 そんなに重要課題ならば、安倍総理が自ら乗り込んで話をすれば良いのですが、
 それも出来ないのでしょうね。

 拉致問題に関して、先日共同通信が報じた拉致被害者の情報が気になっています。
 拉致被害者の田中実さんが平壌で結婚し妻子とともに生活していることを、
 2014年以降、北朝鮮側が日本側に複数回にわたって伝えていたと、15日に報じています。
 田中さんは1978年、神戸市のラーメン店に勤めていたところ、
 店主の男から海外旅行に誘われ、成田からウィーンに出国し
 消息を絶ったとされています(当時28歳)。
 政府は2005年、田中さんを拉致被害者に追加認定しています。
 また、共同通信によれば、田中さんと同じラーメン店の元店員で
 1979年に行方が分からなくなっていた
 金田龍光さん(当時26歳、政府は「拉致の可能性を排除できない」としている)も、
 北朝鮮側が日本側に「妻子がいる」と伝達していたとも事です。

 共同通信は日本政府関係者の話として報じていますが、
 北朝鮮が日本側に伝達した2014年は、ストックホルム合意のタイミングです。
 2014年5月、北朝鮮は日本政府との協議のなかで、
 拉致問題に関する特別調査委員会の設置及び調査を約束、
 その見返りに日本政府は独自制裁の一部解除を行うとしました。
 しかし、2016年2月に北朝鮮が核・ミサイル実験を行うと
 安倍総理は再度独自制裁に出るなど、圧力路線を強めました。
 これを受け、北朝鮮側は調査の全面中止を宣言し、
 この間、拉致問題については「ゼロ回答」とされて来ました。
 今回の共同通信の報道が事実ならば、
 日本政府は少なくとも田中さんと金田さんの北朝鮮での状況を、
 北朝鮮側から伝えられながら、このことを国民に知らせなかったことになります。
 そして、この間北朝鮮からは回答がなかったとして来ました。

 寡聞にして僕は知りませんでしたが、
 この2人の北朝鮮生存情報については、
 共同通信が昨年3月以降何度か報じて来たとの事です。
 これを踏まえ、昨年3月28日の衆院予算員会では、
 立憲民主党の有田芳生議員が
 「北朝鮮は2014年に、田中さんは生存していると、
  そういう報告をしてきたと報道されていますが、事実ですか」と質しましたが、
 安倍総理は「今後の対応に支障を来すこれはおそれがある」とし、
 「この報道についての逐一のコメントについては、
  お答えは差し控えさせていただきたい」と答弁して状況を明らかにしませんでした。
 北朝鮮側が出した情報を、言わば握りつぶしたような状況では、
 北朝鮮が協力する訳はないですね。

 どうして、隠したのか、現在流れている情報では、
 2人とも、養護施設の出身で、日本に身寄りがなく、
 日本への帰国を希望していないため、
 生存を明らかにしても、メリットがないと言う事のようです。
 あるいは、安倍総理の依って立つ保守派の意向に沿わないとの見方もあります。
 だとすると、正に拉致問題の政治的な利用に他なりません。

 17日、拉致被害者の家族会は、金正恩朝鮮労働党委員長宛ての
 「全拉致被害者の即時一括帰国を決断していただきたい」と題したメッセージを
 発表しました。
 安倍総理の頭越しに直接メッセージを送ったのは、
 安倍総理では、解決の見込みがないと見限ったからなのでしょうか?


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