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2019年02月27日21:28

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Piano Concerto No.2・・・

今宵はこれだ。
軽妙洒脱という形容がぴったりの小編成のピース。
ピアノ協奏曲第2番ヘ長調op.102(D・ショスタコーヴィチ 1906-75ソ) 。

ショスタコーヴィチと云えば,自己の独特の作風と,当局の思惑の迫間で悩みに悩んで命を縮めた気の毒な作曲家というイメージだし,WWII当時は戦意高揚のための交響曲を書いたり,共産主義ならではの閉塞感に満ちた曲想という謂わば負のイメージで語られることが圧倒的に多い作曲家だが,こうした軽妙洒脱な楽曲もたまに書いているから,一筋縄ではいかない。
私が初めて聴いたのが,このバーンスタインが弾き振りをした演奏だが,60年以上前の録音にも関わらず,明快な録音と明晰な演奏で聴かせる。
幾分遅めにテンポを取り,リズムを強調することで,軽妙さを見事にだしている第一楽章。雄弁なピアノとオケの美音が絡む第二楽章,そしてピアノとオケの丁々発止たる掛け合いが見事な終曲。
ショスタコーヴィチは,バーンスタインの指揮した自作がお気に入りで,モスクワでの演奏会の際に,ステージに駆け上ったというエピソードも有るくらいだが,この演奏を聴いていたとしたら,大いに気に入ったことだろう・・・。
因みに,この演奏と対局にあるのが,この数年後に作曲者が,アンドレ・クリュイタンスの指揮するパリ音楽院のオケと共演した演奏だろう。
冒頭からすっ飛ばしまくりで,これまた痛快である・・・。



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