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2019年02月10日15:30

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休日は・・・

休日午後のショパン。
実家へ寄った際に,亡父のCD棚より借りてきたポリーニ(1942−伊)によるバラード集。
ハ短調の前奏曲とヘ短調の幻想曲がフィルアップされている。
1999年1月,音響抜群にしてバイエルン放送交響楽団の本拠地であるミュンヘン,ヘラクレスザールでの収録とクレジットされている。
ポリーニのショパンを初めて聴いたのは,もう随分昔,高校生の頃のポロネーズ集(75年録)だったと記憶しているが,クリスタルガラスを思わせるような硬質のタッチに辟易した。
しかし,聴き進むに連れて,その明晰なタッチが寧ろ心地良く感じられるようになるのだから,恐ろしいと云うか面白い。
だからタッチがいくら硬質でも無機的で突き放したような冷たさは感じられないし,むしろショパンでは青白いパッションの火花が音符となって飛び散るようだし,ベートーヴェンやブラームスでは,内面に燃え盛る情念の発露となる。
願わくは,この人でブラームスのラプソディやソナタ,ドビュッシーの前奏曲集を聴いてみたいものだし,ベートーヴェンのソナタ全集を持っておきたいとも思う・・・。
以前も述べたし,ファンの方には失礼で申し訳ないが,ポリーニの後でアシュケナージを聴くと,腑抜けに聴こえる(全ての演奏を否定するの訳ではない)。
でもって,さすがにバラード4曲で飽きてきたので(笑),ワーグナーの「ニーベルングの指環」に替えた。
やはり私に似合うのは,こうした世俗の欲や情念に塗れた楽曲だと思う・・・(笑)。


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