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2019年02月06日20:10

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あそこ・・・

 先月6日のNHK日曜討論での
 安倍総理の辺野古移設の埋め立ての際にサンゴを移植したとの発言について、
 国会でも取り上げられています。
 その論点の一つが、「あそこ」とはどこかの問題です。

 僕はこの番組は見ていませんが、
 「辺野古新基地予定地への土砂投入」の映像が流れたのを受けての
 安倍総理の発言は下記の通りです。
 「いま、土砂が投入されている映像がございましたが、
  土砂を投入していくにあたってですね、
  あそこのサンゴについては、これは移しております。」

 1月27日の同じ日曜討論でも、
 自由党幹事長の森ゆう子参院議員が、
 環境負荷の大きい赤土を含んだ「土砂投入問題」や
 大規模な地盤改良工事が必要となる「軟弱地盤問題」に加えて、
 「サンゴは移していませんから。総理の日曜討論での発言は間違いです」と指摘しました。
 これに対し、萩生田光一自民党幹事長代行は、次のように否定しています。
 「たびたびサンゴの総理の日曜討論での発言が指摘をされているのですが、
  総理は辺野古の大きな意味で辺野古一体のことを
  『あそこ』と指摘をしたのでありまして、
  この土の入っている映像のところは、
  環境省が定めるレッドブックに規定されている希少サンゴは存在しなかった。
  それ以外の場所については、移植を進めております。」
 これに対して共産党の小池晃書記局長がすぐに異論を唱えたとの事です。
 「総理は、土砂投入している『あそこのサンゴを移した』と言ったのですから、
  率直に『間違っていました』と言うべきですよ。
  しかも、7万4千群体のうち、9群体しか(移植を)やっていない。」

 安倍総理のこの発言が、単なる勘違いだったのかも知れませんが、
 これを訂正する気はなさそうです。
 あるいは、国民に誤った事実認識を意図的に刷り込むのが目的だったのかも知れません。

 中国の格言に、「綸言汗の如し」があります。
 これは、皇帝が一旦発した言葉(綸言)は、汗が出たらそれを元に戻せないように、
 取り消したり訂正することができないとの意味です。
 古来から、皇帝など国家の支配者の発言は神聖であり絶対無謬性を有するとされ、
 臣下が疑念や異議を差し挟むことが不敬されていました。
 このため、一旦皇帝から発せられた言葉は仮に誤りがあっても、
 それを訂正することは皇帝が自らの絶対無誤謬性を否定することになり、
 皇帝の権威を貶めてしまうためタブーとなっていました。
 今回のサンゴの問題の安倍総理の発言に対する対応は、
 何とか糊塗しようとしているようで、
 官邸サイドは、この中国の格言のような思い込みがあるような気がします。

 もちろん、総理大臣は皇帝ではありません。
 行政府の長できりあり得ない訳ですが、
 森友・加計問題に端を発する一連の公文書の改竄問題、
 行政の根幹を揺るがすような統計不正問題など、
 今の日本の行政は、完全に信頼を失っているような気がします。
 その全ては、行政府の長である安倍総理の責任です。
 最早、退陣する以外途がないように思いますが、いかがでしょうか。


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