十二人の死にたい子どもたち･七つの会議･ミスターガラス観てきたよ

■十二人の死にたい子どもたち
自殺志願のハイティーンが、集団自殺を目的に集まった。ところが現場には、13人目の遺体が置かれていて……という、ジャンル的にはミステリなのかな。事前情報なしで観に行ったのですが、この映画は当たりでした。抑制の効いた演出も、論理的整合性も十分で好みの映画でした。良い話に無理矢理持って行こうとするのではなく、光も闇も当分に描く姿勢も好ましいです。いい映画で、面白かった！　お奨めです。

■七つの会議
企業のリコール隠しを題材にした話。空とタイヤと違い、あんましシビアな印象がありません。いくつも出てくる『会議』（7つあったのか？）も今時こんなのねーだろ、という時代錯誤な雰囲気でしたし、野村萬斎が主演ということもあって、時代劇みたい。事前に思っていたほどシリアスでもないし、込み入ってもないし、スカッともしない。金かかってそうなんだけどいまいち乗れない、という感想です。趣味が合わない、のかな〜。

■ミスター・ガラス
原題はGLASS。THEもMrも付かないので、一般名詞とMr.GLASSとのダブルミーニングなんでしょう。おそらくガラスのように壊れる世界、という意味もあるのかなと。アンブレイカブルの主役二人とスプリットの主役がとある組織に捕らわれる。彼らは、『超人（Super Hero）』などいないという主張を3人の超人に認めさせようとするが……という話。ポスター画像の椅子に座った3人は、劇中に実際にあるシーンです。終わり方はなんというか酷いです。話も地味だし、これじゃあお客さんは喜ばないよ……と思いました。客席ガラガラだったけど、仕方ないね。良かった点を上げようとすると残念ながら何も思いつかないなあ。