今年は雪が降ってもすぐに無くなってしまう。
「バカいいてば…」と、思わず新潟弁でつぶやいてしまう。
そんなこんなの映画評。
これは古い映画です。
名匠セルジオ・レオーネ作品。
いわゆる、ワンス・アポン・ア・タイム三部作の一つ。
今までなんで観なかったんだろうかと思っていたけど、観はじめて
すぐにわかりました。
とにかく長い!
3時間の尺です。
気持ちに余裕のあるときじゃないと観ることができません。
冒頭からグランドキャニオンの素晴らしい景観が登場します。
セットも金がかかっています。
こりゃぁ…ただのマカロニ・ウェスタンで終わらせないぞ!という意気込み
がヒシヒシと感じられる作り方であります。
導入部のいかつい男どもの静かなシーンも凄い!
これは西部劇を真剣に追求して芸術作品に仕上げてみようというレオーネ
監督の意志を感じるものです。
主役はチャールズ・ブロンソン。
映画の華はクラウディア・カルディナーレ。
いずれも懐かしい顔です。
でも彼よりも彼女よりも、この映画で最も印象深いのは、やはりあえて悪役
それも超冷血、極悪非道な悪人を演じたヘンリー・フォンダですね。
当時はアメリカの正義を体現する俳優だっただけに、これは相当物議をかもし
たことでしょう。
長い長い映画でしたが、一気に観てしまったのは、作品に漂うノスタルジー
とエンニオ・モリコーネの音楽の助けもあったと思います。
しかし…長かった…
1968年伊米
☆☆1/2
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