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2019年02月03日21:18

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実際体験した障害者雇用の鏡

私が2年間働かせてもらった職場は
ハローワークで障害者の募集はしていませんでした。
というか、
ハローワークで障害者枠の募集が
5つもなかったくらいで
障害者就労支援センターの方に
普通の募集の中から
行きたいとこを選んでみてと言われました。

窓口は、障害者のところなんですけど
そこの方が電話をしてくれたときに

「そちらで働きたいという人がいるのですが」

と言って、
どのようにしていったら良いのかを聞き
最後の最後に

「この方、障害者手帳を持たれています」

と。
そのやり方、いいんですか?
なんか、ちょっと、騙してませんか?
と、心の中で思い。

履歴書を送って、
奇跡的に面接までこぎつけた。

面接で色々話して

「何の障害者手帳ですか」

と、聞かれた。

「精神です」

と答え、
でも、それ以上話は発展せず。

手に傷があることを話した。

そしたら、制服は長袖と半袖あるけど
ずっと長袖でいいですよと言ってくれた。

希望は
・診察、カウンセリングのある水曜日は休みたい
・土日は休みたい
・残業はしたくない

年中無休の会社に
こんな希望…


奇跡的に採用され
そして、希望も全部叶いました。

障害者枠なので、給料は安かったですが
とても、働きやすかったです。

仕事に慣れてくると、
もっと他に手伝いたいとか
役に立ちたいって気持ちになって
上司に話したら
あざみさんが手伝うと、
他のスタッフがあざみさんに頼るようになってしまうから
今の仕事をきっちりやってくれるだけで
十分ですよって言われました。

事あるごとに
体調はどうかとか
仕事はどうかとか
悩みはないかとか
上司が声をかけてくれました。

私だけ特別な感じだったので
他のスタッフが色々聞いてくるんじゃないかとか
私のことを嫌がるスタッフがいるんじゃないかとか
思っていましたが
全然そんなことなく。

むしろ、なんで誰も何も聞いてこないんだ?みたいな。

後から、
私が入社する前に
上司がスタッフ全員を集めて

「精神障害者手帳を持った人がくる
手に傷があるけれど、
色々あると思うのでそこには触れないように、
待遇はみんなと全然違うけれど
障害者枠なので
違う仕事を頼まないように」

みたいなことを話してくれてた
ということをスタッフから聞きました。

縁の下の力持ち的な感じの立ち位置でしたが
みんなが、

「あざみちゃんいるから助かる」

って、よく言ってくれました。

自信がついていき、
看護師になりたいという夢ができ。

その話を上司やスタッフにしたら
みんなが応援してくれました。

試験に落ちたときは、
上司が

「もし次もダメだったら、障害者としてではなく普通に働かない?」

と、言ってくれました。

合格したときには、
みんなが、喜んでくれました。

「合格は嬉しいけど
あざみちゃんが辞めちゃうのは淋しいな」

と。

辞めたあとも
夏休みと冬休みに呼ばれて
オカリナを吹きに行ってます。

みんなが、温かく迎えてくれます。


休んだり、調子を崩したりしたら

「やっぱり精神障害者は」

みたいなことを言われると思って
絶対そうならないようにと思っていました。

色んな配慮がたくさんあって
調子は一度も崩さなかったのですが
結局、偏見持ってたのは自分自身なのかなと
今、思います。

仕事はたくさんこなした方が
会社にとっては良いと思うのに
それよりも、
頑張りすぎて体調を崩さないようにと
ブレーキをかけてくれた上司を
今でもスゴい人だなと思います。

感謝しかないです。

その時の上司やスタッフみんなが
本当に、神でした。


採用するのに
性別とか、年齢とか問うたらいけない
みたいな流れのなか
わざわざこんな採用の仕方って
取ってつけた感満載に感じてしまいます。

障害者を何人雇わなければならないではなく
障害者がきたときに
受け入れを考えてもらえるようにしたらいいのにと
思う今日この頃。

数合わせの採用、反対。


■障害者対象、初の国家公務員試験 倍率13倍の申し込み
(朝日新聞デジタル - 02月03日 20:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5483341
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