ところで、次期北海道知事選挙で、与野党とも候補者を選ぶのが難航している中、夕張の鈴木市長が、北海道知事選挙に出馬を表明したというニュースを聞きましたが、これについて思うことがあります。
北海道知事は、高橋知事が永遠に務めるわけではないことは、与野党とも承知していたはずです。
与党側は、将来に備えて、早い段階から高橋知事に代わる人材を発掘し、育てていくべきでしたし、野党側も、高橋知事に対抗する人材を発掘して、与党側の対抗馬にするべきでした。
しかし与野党双方も、後継者を選ぶのに難航しているということは、16年間将来のことについて、何も考えていなかったということです。与野党ともに、高橋知事が辞めると表明してから、慌てて複数の政治家等に、北海道知事に出馬を要請する姿は、まさに泥縄です。
正直なところ、高橋知事の4期16年間、与野党とも何をやっていたのでしょうか。
この混沌とした状況は、ある意味幕末にそっくりです。
江戸時代も後期になると、欧米列強の影響が東アジアにまで及んできましたが、有識者達は、手遅れにならないうちに、幕府も一刻も早く近代化をするべきであると意見しましたが、幕府は何もしませんでした。
そして黒船が来航してから、幕府は慌てて近代化をするようになりましたが、前もって準備をせず、事が起こってから慌てて近代化をする姿は、まさに泥縄です。
目先のことしか考えず、将来のことを考えないというのは、日本人の欠点の一つです。
この欠点が、北海道知事選挙の候補者選びにも影響を受けているのです。
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