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2019年01月26日11:15

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演舞場 夜の部 辛口の感想

1月24日 三階3列11番 で観劇

上手寄りですが舞台は良く見えます。
花道七・三がはっきり見えません。まぁ 値段が安いからしかた無いです。

|、鳴神  雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまさくら)
|、鳴神上人:右團次 意外でしたが色気が無いんですね。
|、雲絶間姫:児太郎 腕を上げましたがこちらも色気不足。
お祖父さんの先代・芝翫の色気のあるのが良いお手本です。
ビデオでしっかり見て、胸の動かし方を研究して欲しいですね。

|、牡丹花十一代(なとりぐさはなのじゅういちだい)
11代目・市川團十郎生誕110年記念の演目です。
これが歌舞伎の本道です。
役者も代々なら贔屓も代々と云う小山観翁著の本を読んで下さい。
|、鳶頭:海老蔵 やはり大輪の牡丹の花で色気もあります。
|、手古舞:麗禾  始めて拝見。
 年齢差が幾つあるか? 知りませんがお姉ちゃんの貫録がありました。
|、若頭:勧玄 この児は間違いなく未来のスターですね。
他に一座の主だったところが出ました。
芸者役:孝太郎・児太郎・廣松(綺麗な女になってました。)
鳶の者:右團次・九團次・男寅(良くなりました・青年俳優です)・新蔵
他に斎入・歌橘・市蔵・男女蔵一座勢ぞろいです。
中で「手拭い撒き」が有りますが、男寅が三階客席まで届きました。
親子三代で三階まで届く肩  凄い家系ですね。
こう言う肩の凝らない中幕は良いですねぇ〜!

|、俊寛 平家女護島(へいけにょごがしま)
|、俊寛:海老蔵 初役だそうです。高麗屋に教わったらしい・・・?
*プログラムには記載が無かった。
良かったです。全体的に流人の気持ちが表面に出て解り易い演技でした。
最後の岩に登り船を見送る形もケレン味が無く、嫌な事もしません。
現在 時代物の第一人者で国宝の方は若い時にまぶたに青黛を塗りました。
「劇評」と云う同人雑誌でこっぴどくやられましたが、そんな心配も消し飛びました。
武智鉄二の演出の様な俊寛もこの人なら・・・出来そうです。
*仁左の花道の切り穴に落ちるのは武智演出。
|、瀬尾:市蔵 本日一番の出来 極上々吉です。
やはり演技には積み重ねと研鑽が大事ですね!
初演の歌舞伎座の子供芝居? で勘九郎の俊寛の時に17代勘三郎に息の吸い方から
手取り足取り教わったのが実を結びました。
記録を見ると本公演では始めての様ですが、これからは彼の出番が増えますね。
今 歌舞伎に必要なのは、脇役にも目の届く座頭(ざがしら)の指導です。
|、千鳥:児太郎  立て続けの出演で良く成っているのが解る一幕でした。
先代・雀右衛門がお手本だそうですが、オヤジの福助も良かったです。
丹左衛門:右團次 成経:九團次 康頼:男女蔵 悪いが平凡。
男女蔵のおっとりしてる所にいくらか点が入ります。

春興鏡獅子 (しゅんきょうかがみじし)
|、小姓・弥生 後に獅子の精 海老蔵
大当たりです。黒の着付けは、先代・芝翫から現芝翫が受け継いでます。
*舞踊公演で一度だけ見ましたが、残念ながら「初々しさ」欠如。
今回 たぶん始めての「黒」だと思いますがとても良かったです。
設定は12・3歳くらいの「オチャッピーの小姓」です。
新歌舞伎十八番でもありますし・・・襲名公演でもこれか【道成寺】をお願いしたいですね。
九代目・團十郎は踊っている内に実に色気の有る花子だった。
と、ものの本に書いてあります。
後半の獅子になってからは圧巻でした。
毛振りも(数えました)54回と素晴らしい勢いでした。

胡蝶:市川福之助・福太郎
どちらも良かったです。行儀の良い芸でした。
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