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2019年01月23日00:11

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政府の統計操作の三大手法


政府の統計操作の手法は、
まあ色々とあるわけですが、
代表的なものをご紹介しておきましょう。
1) 完全捏造
2) 定義操作
3) サンプリング操作


まずは、1)の完全捏造ですが、例えば、

「中国の地方のGDPを合計すると、
中央の共産党政府が発表するGDPよりも大きくなる」
などが該当します。

要するに、完全に捏造であり、
恐らくは発表している本人
(上記の例でいえば中国共産党)ですら
正しいデータが分からないというケースです。

中国のGDPの場合、
まずは習近平の「毎年7%成長」
という予め決められた結論があり、
そこに持っていくために発表数字がいじられるわけです。

これは想像ですが、
各地方から上がってくる数字を見て、
「あ、これは経済の調子は悪くないな。
じゃあ、7.5%くらいで発表しとくか」

「ありゃりゃ、経済絶不調だな、
これは。ならば6.5%程度で」

と、共産党の指導者たちが
鉛筆なめなめ「調整」をしているのだと思います。

というわけで、中国のGDP成長率が
6.5%を切ることは絶対にありません。

世界が大恐慌に突入し、
支那大陸が失業者で溢れかえったとしても、
6.5%成長です。


次に、2)の定義操作。

代表的な例が、先日のエントリー
「公共事業費の真実を知ってください」で取り上げた、
社会資本特別会計の一般会計化です。

公共事業の一般会計に、
いきなり社会資本特別会計
(6千億円)が移ってきたため、
公共事業支出が大きく見えるというわけです。

とはいえ社会資本特別会計は、
元々特別会計として存在したわけで、
別に実質的に公共事業が増えたわけではありません。

あるいは、GDPの2008SNAへの変更。

技術投資等を
GDPとしてカウントするのは構いませんが、
ならば「名目GDP目標600兆円」も
変更しなければならないはずです。

SNA変更により、
名目GDPは約30兆円増加しました。

というわけで、GDP目標600兆円は
「630兆円」にしなければならないわけですが、
現実には据え置き。

「汚い・・・・」以外の感想を持つ人は、
極々少数派でしょう。


最後に、3)のサンプリング操作。

毎月勤労統計調査において、
賃金統計のサンプルを変更したにも関わらず、

「サンプル変更前」の事業所群と比較し、
対前年比%を発表している。

率直に言って「頭がおかしい」としか思えません。

さすがに批判が殺到し、厚生労働省は
変更前から存在した事業所群に限定した
「共通事業所」についての数字も公表するようになりました。

すると、毎月の賃金統計が
「共通事業所」限定よりも
高く出ている事実が明らかになりました。

数字をお化粧するために、
サンプルを変更したのでは?
 という疑いをもたれて当然です。

もっとも、毎月勤労統計調査は、
従業員500人以上の企業について、

本来は全数調査のはずが、
東京都で3分の1しか調査していなかったという、
衝撃の事実が明らかになりました。

となると、
勤労統計を参照している
過去のGDP統計も、

04年以降は全て「間違い」
という話になってしまいます。

それどころか、
雇用保険や「予算」までもが、
間違った数字を前提に
支出されていたことになるのです。

ここまでくると、
もはや1)の完全捏造である
と認識しなければなりません。

祖国を悪く言うのは
非常に嫌なのですが、

我が国が「このレベル」にまで
落ちぶれてしまったという現実を、
まずは認めなければなりません。

その上で、祖国をどうしていくのか、
一人の主権者として考える必要があると思うのです。
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