栃木県に住むようになって早20年、栃木県内のお城跡はすべてとは言わないが主なところはほとんど回っている。
宇都宮にも3年近く住んでいたが一番近かった「多気山城跡」だけは訪れていなかった。
今日、朝起きて用事を済ませ、そのまま自宅（日光市）から宇都宮の多気山を目指す。
多気山には「多気不動尊」があり、今日も参拝者で賑わっていた。
幸い登城口近くの市営駐車場スペースが空いていたため愛車をねじ込んで早速登城。
多気山城は栃木県最大級の山城で北関東でも有数の大城郭である。
いつ頃築城されたのかは定かではないが、天正14年の小田原北条氏の下野侵攻の際に整備、拡張されて現在残る遺構になったと推測されている。
現在も山頂の主郭を中心に東西南北の尾根沿いに多くの曲輪と土塁、空堀、虎口を目にすることができるが、まだまだ藪で覆われているところも多く、そのド藪を掻き分けての城歩きでした。
確かにこの城は広大で大城郭といっても良いと思うが、今回、訪問してみて率直に感じたのは「急造、未完成感」である。
各曲輪の切岸の傾斜の角度があまりにも緩く自然地形に近く、曲輪内の整地も完全では無いところが多く感じた。
この状態で宇都宮勢はどのように小田原北条氏の大軍を迎え撃ったのか想像もつかないが、城山の西から南、東麓にかけて全長2�劼砲盖擇崚變櫃閥�堀が築かれているので、そこが防衛線となっていたのかもしれない。
写真1枚目：案内板
写真2枚目：主郭東側切岸（他曲輪の切岸と比べて高さがあり圧巻）
写真3枚目：古賀志山越しに望む男体山
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