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2019年01月12日14:31

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【本】感想覚え書き

「精霊の守り人」上橋菜穂子

主人公が子供と女用心棒というのが好みでなく、有名ながら食指が動かなかったやつ。
NHKドラマで林遣都君が演じた役、天才星読博士シュガが可愛いかったです。
原作で人気なのわかるなあぴかぴか(新しい)
好きな事には寝食忘れて没頭しちゃうオタク気質とか好ましいし、ひたすら良い子。
ドラマは見ていなかったのですが、本を読みながら林遣都君で脳内再生されていました(笑)
ちなみに主人公は綾瀬はるかなのですが、私のイメージではもっとガタイ良くて骨太な感じ。

重なり合うふたつの世界で、見えない方の世界に存在する化物がこちら側の人間を襲うところとか、普通にとってもファンタジー。
SFかな?
歴史文献や言い伝えは果たして真実を伝えているのか、というところは歴史本的でもあり。
戦闘シーン盛りだくさんで、謎解きもあって、面白かったです。


「闇の守り人」

女用心棒バルサの過去を深く掘り下げるお話。
どのような過去をたどり、今に至ったのか、誰にどう感謝して、誰をどう憎んでいたのか。
子供の頃に見えていた風景(人の外面)と、大人になって知った事実の違い、真実が明るみになる過程が謎解きとどんでん返しで面白かったです。
ただ・・・私の大好きなシュガは出ないので・・・うん。


ここから図書館本。


「夢の守り人」

シュガ君沢山出てたハート
薬草師で呪術師見習いタンダ君がヒロインのお話(笑)
本人が望んだ夢を見せて何が悪いのか、夢を見ている方が幸せなのだから目覚めないのは仕方ない、それで死んでも本人のせい、みたいな思考のキャラがホント不愉快でしたけど、このお話は、現実から逃げ出したくても、生きて頑張れ、が、メッセージなのかな。
変人呪術師トロガイの過去が普通の人すぎてびっくりしました。


「虚空の旅人」

作品に、守り人シリーズと、旅人シリーズがあるようですね。
ここまで気づかなかった・・・。
出版順と時系列でここに入りますが、旅人シリーズは外伝のようなものらしい。
女用心棒バルサは登場せず、皇太子チャグムが主人公。
だから、皇太子の相談役であるシュガが、めっちゃ出る目がハート
めっちゃ活躍する電球
いいな、これぴかぴか(新しい)
ただ、星読博士としては禁忌とされている呪術を学び、すぐできちゃうのがどうだろう、ご都合主義では、って、ちょっと思ったけれど・・・天才だから良いのかな。
呪術や異世界を知っていればわかる現象を、神仏に祈り、神にいけにえを捧げる事でやりすごしてきた文明について考えさせられるお話でした。
まあ、見えない人間は到底理解できないし、信じられないもんですよね。


「神の守り人」

来訪編と帰還編の2冊。
女用心棒バルサ側の話で、シュガは全く登場しません。
親の洗脳で悪神を善神と信じ、その力を使って、悪い人間(実行犯以外にも、嘲笑して助けない見物人含む)を大虐殺する子供を、許すか許さないか、というモヤモヤ感あり。
結論がなあ・・・私的にはイマイチ。
兄妹愛、男女愛、親子愛など、私の苦手な愛の話でもあったし。
読んでいる最中、あれ?私これ、読んだな?というデジャヴ。
続き物を途中から読む事はしない主義なので、もしかしたら、忘れていただけで、精霊の守り人、このへんまで既読だったのかもしれませんあせあせ


精霊の守り人シリーズ、まだまだ続きます。
次は旅人シリーズなので、シュガが出るぞ!楽しみ目がハート


「狩人の悪夢」有栖川有栖

大好きな火村シリーズ。
2016年に出版作一気読みしていて、これが2017年発行だから読んでいないはずなんですけど、なんだか見覚えある感じあり。
だって、犯人も動機も、最初からまるわかりなんだもの・・・。
どうしよう、これも読んだの忘れてるんだったら(笑)

あとがきで作家の有栖川さんが「当初この作品は犯人側の視点で書くつもりだったけど、途中でいつもの形式に戻した」って書いていて。
犯人側から見る火村×アリスも見てみたいけれど、火村シリーズの醍醐味は、アリスの心の声のツッコミだったりもするので、いつもの形式で良かったなあと思います。
相変わらずふたりのテンポの良い会話が心地良く、にやにやしながら読みました。
しかし・・・ドラマで斉藤工(火村)×窪田正孝(アリス)を見ていながら、脳内再生が彼らにならないのは、原作先行だからかなあ。


「何が困るかって」坂木司

好きな作家さんの短編集。
ほっこりするお話が多い中、こちら、すんごい毒のある作品集でびっくりしました。
人の心の闇のホラー感。
心が病んでる人みたいあせあせ
ちょっと意味がわからないものもあったけれど、「カフェの風景」が秀逸でした。
(注:鬱になります)


「staph(スタフ)」道尾秀介

道尾さんも良く読む作家さんなのですが、最近の作品は印象薄いものが多く、題名と中身が自分の中で一致しなくて、しかも筆が早くて作品が沢山出ているもので、どこまで読んだのかわからなくなっていてあせあせ
2016年発行だから読んでなさそうだな、というので借りてきました。
正解。読んでいなかったです。

移動デリで働く女性が人違いで拉致られて、そこから始まる事件に巻き込まれるドタバタ話。
不器用な塾の講師、菅沼先生が可愛いかったです。
女とはこういう思考をするもの、男とはこういうもの、みたいな書き方を感じて、ちょっとイラッとする箇所がありましたが、最後はさすがのどんでん返し。
ただ、結末はあまり好みではなかったです。

ちょっとの嘘が、他の人の人生を変えてしまう事がある。
人生やり直しがきかないので、その選択が本人にとって正解だったかどうかはわからない。
そういうところはちょっと考えさせられて、面白かったです。


児童書もあるとはいえ、一週間で7冊読めました。
おかげで、平日はちょっと寝不足気味あせあせ

続きを借りてこよーっと。
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