駆け込み寺需要

　今年度の中３受験生の入塾は、12月末をもって終了させて頂きました。

　昨年度は、過去最高レベルに中３生がいて5月の段階で中３生をお断りすることになりましたが、今年度はその反動もあり比較的落ち着き、12月まで新規の受験生を受け入れることができました。

　元々地域の塾として様々なニーズにお応えしたいという思いもあり、このようにギリギリになって入ってくるような生徒さんであっても、できる限りお受けしたいとは考えているものの、そもそもが小さな塾なので入ってもらえる生徒さんの数には必然的に制限があるのです。

　秋以降に入ってくる受験生を、業界では「駆け込み寺需要」のように言ったりもしますが、大体はよその塾に行っていて今一つ上手くいかなくて、どなたかにうちの塾のことを聞いて連絡を頂く感じが多いです。

　個別指導塾は、近年は講師の獲得が非常に難しくなっており、年末までテレビCMをやって受験生を大募集しているような塾は、私はやや怪しいかなと思います。

　そういう所は、まず生徒を集めてそれから講師の確保を考えたりしているものですが、そんなことをすれば少なくとも在籍している生徒に相当な迷惑を掛けてしまいます。

　塾は適切なサービスを行える生徒数というものがそれぞれあり、うちの塾ではその人数を逆算して、「駆け込み需要」としてお受けできる人数を判断しているわけです。

　今年度はそんな「駆け込み寺需要」をほぼ毎月一人お受けし、すでに良い感じになってきている子も多く、これで今年度の受験生が完全に確定したので、全員が第一志望に合格できるように最後までしっかりやっていきたいと思います。

　この仕事をしていて一番嫌なのは、やはり受験生からの「ダメだった」という連絡を受ける時なので、その瞬間を「食らわない」ように、またたとえそうなってしまったとしても、自分自身がやり切ったという納得ができるように、この冬も自分の持っている力を尽くすつもりです。