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2018年12月30日10:28

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おくすり童話「冗談のお願い」

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むかしむかし、あるところに、仏さまをいっしょうけんめいおがんでいるおばあさんおばあさんがいました。

おばあさんは、毎日のようにお寺にお参りして、

おばあさん「ナムアミダブツ、ナムアミダブツ・・・・・」と、おがんでいました。

おばあさんは、もうすっかり年をとっていて、早く極楽から御迎えがこないか、そればかり考えていました。


おばあさん「ナムアミダブツ、ナムアミダブツ、もう生きていてもしかたがありません。仏さま、どうぞ1日も早く、わたしを御迎えに来てください」

それを聞いていたお寺の小僧さんは、(🤔あんなことを言ってるけど、本当に早く死にたいのかどうか、一つためしてやろう)と、思いました。

そこである日、仏壇のうしろにかくれて、おばあさんの来るのを待っていました。


やがて、おばあさんがやって来て、いつものようにおがみます。

おばあさん「ナムアミダブツ、ナムアミダブツ、早くわたしを楽にしてください」

そのとたん、小僧さんが言いました。
ほっとした顔「よしよし、そんなに言うのなら、明日、いよいよ迎えに来てやろう。極楽に行ってゆっくりするがよい」


さあ、それを聞いたおばあさんはビックリです。
おばあさん「いえいえ、まだ、わたしは生きていとうございます。御迎えに来るのは、う−んとう−−んと先にしてください」

おばあさんは、たたみにおでこをすりつけると、何度も何度も頭をさげました。


🤨「まだ死にたくないのなら、なぜそんな事を頼むのじゃ?」

おばあさん「いえ、その、あれは、ほんの冗談です。さっきのお願いはとりけしますから、どうぞ長生きさせてください」


小僧さんは、おかしくて笑いたくなるのをジッとがまんしていました。

さて、しばらく不思議そうに仏さまを見ていたおばあさんは、

おばあさん「この仏さまは、なんてよくわかる仏さまじゃろ。これじゃ、うかうか、お参りもできないねえexclamation & question」と、言いながら帰っていったという事です。



ちゃんちゃん顔(笑)顔(笑)顔(笑)







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