突然に、開口一番こんな事を言いだした
“おたくとは契約をしているわけではないし、2番目の人も待たせているし、これ以上待てないから無かった事にしてもらいたい”
頭がおかしくなったのかと思った
申込み書も渡しているのに突然のキャンセル宣言
買主も買う気でいるのに、そんな事はやめてほしいと言うも、
契約をしていない以上、この話は進められないと言うのだ。
契約とは何か。。。
不動産を預かる時は媒介契約というものを売主と締結する
媒介契約書には一般媒介、専任媒介、専属専任媒介がある。
専任と専属はほぼ同じで、一般と専任の違いは、一般は複数の不動産業者にお願いできるが、専任は1社しかお願い出来ないのである。
当初から複数の不動産業者にお願いすると言っていた売主。
通常であれば一般媒介を契約するのだが、正直預かる事にも多少の躊躇があったので媒介契約を締結せずに預かる事にした。
人の足をすくうが如く、恐ろしい手段に出る売主
買主の計画を台無しにするわけにはいかないし、このまま進めたいと伝えるも、もはや売主には届かなかった。。。
また、買主にすぐに連絡をとって電話しますと伝えた。
だが、裁判の判例上は、媒介契約を締結していなくても口頭であれ、そのような販売等の行為を行っていれば有効に成立するとある
しかし、買主にどう伝えるべきか。。。
途方に暮れていた次の日、買主から電話が入った
また、“どうなりましたかね?”と言う内容であった。
そして、思いもよらない事を言いだした。
“実は、あの物件をどうしようか迷っています。。。”と
売主からの再三にわたる電話やメール。
そして、忙しいのに売主に呼び出され、自宅へ何度か伺ったそうである。
最初は世話好きなおばちゃんと思っていたが、何度も何度もかかってくる電話に、自分が家を建てた時に、事あるごとに連絡が来るのかと思うと迷いが生じたそうである
そして買主に、実は売主からこの話はなかった事にしてほしいと電話があった事を伝えた
すぐにでも契約日を伝えないと、本当にキャンセル扱いになると。。。
とりあえず買主は、最終結論は家族会議をして、後で電話をしますと言い残し電話を切った。
-to be continued-
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