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2018年12月19日18:28

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恵比寿ルルティモ寄席2018

「恵比寿ルルティモ寄席2018」
恵比寿ザ・ガーデンホール

行ってきましたー
全席指定4000円 1ドリンク付き

昨年はチケットが取れず、今年は無事に取れまして、楽しみにしておりました。
ネタ出しされている会で、年末らしく、演者みな大ネタの会。

休日だったので昼に新宿に映画のチケット買いにいって、
レコード屋行って、
HUBのハッピーアワーでいつも通り飲んで、
恵比寿駅からの長い通路を歩いて歩いてたどり着きました。
イルミネーションやツリーの輝く恵比寿ガーデンプレイスは華やかで、
地味に落語、と思いきや、
ガーデンホール内もなんと賑やか華やかなクリスマスパーティームード。
驚きました。

L'ULTIMO BACIO Anno18 というイベントの一環の落語会らしく、
元々1ドリンク付きではあるけど、小皿料理が並んでる! 
しかもなんか洒落てるー
上生菓子もあるー あれ、近所のお店じゃんー
みな立食で楽しんでおられるので、私たちも、エビスビールにつくねで一杯。
いやあ、いいですね、もう楽しいですね

貼り出された演目表を見る。そうか、その順番か。開口一番もあるのか。
センターのいい席。
でしたが、前方10列くらいは床フラットのため少し見上げる形になる。
高座は高く作ってますが、椅子も前列とずらしてないので、場所によっては見えなさそう。

さて、19時。ちょうどに始まりました。

橘家門朗「道灌」
演者にめっちゃスポットライト当たってるー
後ろに軽くねめつけた黒髪。淡々と。
道灌というか、道灌のようなものでした。
15分

三遊亭兼好「庖丁」
明るく登場。
今年は壇蜜さんにお会いした美しかったというマクラから。
男と寅が出会うところの身なりの会話で立場と状況がわかる。
寅が愛嬌があっていいなあ。
「そんなに羽振りがいいならおごってくれよー」「おっいいよ。ちょうど頼みたいこともあるし」「え、いいのか。言ってみるもんだな」「この辺じゃあ鰻でいいかい」「鰻でいいかい、じゃないよ、鰻が、いい」
間男に誘われてもまず断るところもいいし、
頼まれると断れない根の優しいお調子者の感じがずーっと続く。
男が包丁持ってくるところも
「そんなわけで、悪いな」っ困ったようなうれしいような笑顔。
寅さん幸せになれよ、って言いたくなるような噺
30分

春風亭一之輔「子は鎹」
うす紫の羽織、茶の長着。
顔はますます肉付きよくなったような。見上げて見ているからかな。
マクラらしきものもなく、すっと話に入ったかと思いきや、
酒をやめるっていうのが理解できない、やめられるわけがない
「芝浜」なんて、酒飲んで二日酔いの夫に仕事に行くようにいう女将さんがおかしい、
と近日のパイロットネタにもぶつけてくるマクラからすっと噺が続く
仕事を誘われて今空いてますからと共に深川へ歩いてゆくさながら元嫁、元々嫁の話
亀に会う
亀と話す
八百屋の立ち聞き
ここのとこの目線、言葉、表情。
湿ってないけど泣ける。でも笑える。なんだ、すげーな。
亀に一張羅の木綿の着物を着せる母の様などの地の語りも冷めさせず、
鰻屋の上に上がっての様子も温かく、
あーいい噺
約40分

中入り 10分

桃月庵白酒「火焔太鼓」
確か黄色っぽい長着。
この時点で21時前だからか「まだ2人おります。今日は恵比寿に野宿してください」。
甚兵衛さんと女将の仲が面白い。視線は甚兵衛さん。
「おまんま食べてないって、お前は食べてるよ! おれたちの倍も食べてるよ。だからぽっちゃりしてきやがって・・・たまんねえな」
わはは。白酒さんのちょいエロは、なんだか可愛らしい。
基本女将さん大好きな甚兵衛さん。
ダメでも憎めない。
殿様ん家での聞き間違い、ルールルルでキタキツネが寄ってきたのを払う、
お金見てわーってなるところ、女将さんも同じ様になるところ、
とにかくおもしろい。笑った。
30分弱

橘家文蔵「鼠穴」
座って「暑いなー。すごい汗だな」と。わはは。ライトが熱いのですね。
ほぼマクラなし。黒紋付だか黒っぽい長着だかにオレンジの半襟に長襦袢。
短く、白っぽくなったように見える髪。貫禄。
3文見たときの竹の怒り。
藁については丁寧に説明。
竹が兄にお金を返しにいった時、兄のことをまったく恨んでなかった。
どっちかというと恥ずかしく感じてるようにも見えました。
火事になり若い衆が屋根に上がり瓦を剥がすとわっと火の手があがり崩れる様、
見えるようでした。
お花を連れて兄に無心しにいったときの兄の様がひどい。
驚くほど冷たくお金に汚く執着する男に描かれている。
最後の兄は大店の主人っぽい鷹揚さでした。ほっとしますね。
55分

終了22時5分

おもしろかった!
順番もよい。
笑ったと思ったら、次は人情噺だし、いやあ、いいわー。

一之輔さん、子供とお父さんの会話がすごくいい。
あの雰囲気、佇まい、間、
実際お子さんとのやりとりが活かされてるのかなって感じの血の通った人間味。
涙出ました。でも笑いがしっかり入ってるところがいいよなあ。

文蔵さんの時はシンとして、みんな聞き入っておりました。
旦那Tが言うには「この人だけオフビートじゃなくてたっぷり。聞けるしいいんだけど好みではない」と言うので、ほかのたっぷりな噺家って誰?」と聞くと「権」。
ああ、なるほど。
自分の個性や感性でやるんではなく、噺を演じつつ強く自分を出す役者感、なのかなあ。

こちらの会はお客さんも上々。
老若男女。20代は少なそう。
前座ではあんまり笑わず、おもしろいところだけ笑う、いいお客さん。
携帯は1回なったけど、それ以外は静かだし、
妙な高笑いもうんちくコソコソもなく、おもしろいと笑う、いい会だったなー。
来年も行きたい!


さて、私たちはこちらで今年の落語締めでした。
一之輔さん、白酒さんに特に楽しませていただいた1年でした。
小痴楽さんは高座以外の仕事充実だったけど、来年もかな。高座も頼んまっせ。

2019年の演芸初めは、神田松之丞講談。
落語初めは、小朝、たい平、志らくの3人会。珍しい組み合わせ。
たい平さんは初なので楽しみです。


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