皆様も新聞やラジオで結果はご存じのことと思います。この土日は、楽しくラグビーを見られました。
日本時間の土曜日(17日)深夜にトウィッケナムで行われたジャパン対イングランドは、前半をなんと15−10でジャパンがリードして折り返しました。
Jsportsでの放送を録画して、中継は日本テレビを見ていましたが、前半終了時には日テレのアナウンサーが
「ニッポンの歴史的勝利に向かってぇ〜っ!」
と、何度も繰り返すので、「バカ!そんなこと言ったら歴史的勝利が逃げちまうから黙ってろ」と思いました。
案の定後半からのイングランドは、応援歌「スィングロウ スウィートチャリオット」の大合唱に乗って、6カ国対抗に出ているレギュラーが次々に登場するとさすがに強く、特に後半10分に正スタンドオフのオーウェン・ファレルが登場すると、やられ放題になってしまいました。それでも最終スコアは15−35でしたから、十分に健闘をたたえられていいと思います。現地で取材に当たっていた小林深緑郎の話では「前半は8万1千人の観衆が黙りこくって、歌を歌うどころではなかった」そうです。
かつてジャパンの監督だったイングランドのエディ・ジョーンズ監督曰はく
「我々は実験的なメンバーを選び、反省する必要に迫られ、見事にやってのけた。(日本代表は)スバラシイネ、ホント、ヨクナッタ」。
余裕です。
これで今秋のテストマッチでのイングランドは、対南アフリカに13−12で辛勝、対ニュージーランドには15−16で惜敗、ジャパンには順当に勝利ということになりました。
同日にダブリンでは、アイルランドが16−9でニュージーランドを破り、エジンバラでは、スコットランドが、20−26で南アフリカに敗れました。
ワールドカップA組でジャパンといっしょの二カ国はやっぱり強そうです。アイルランドは昨年のシカゴでの対戦に続き、対ニュージーランド2連勝です。う〜ん、強えぇ!
明けて18日は、秩父宮で明治対帝京です。帝京が平成27年以来、3年ぶりに関東大学対抗戦で敗れました。23−15で明治が帝京を破ったのです。帝京は、春と夏に続いて同じ相手に3連敗ですからショックが大きいでしょう。
スクラムとモールを押しまくる明治に、私の後ろの席にいた白髪の明大OBたちは、
「いや〜気持ちいいなぁ!」
「8点リードして残り5分てのは気が楽だねぇ〜」
と、うらやましい声を上げていました。何度もスクラムを組み直してはグシャグシャとつぶされ、そのたびにコラプシングを取られる帝京。
バックス展開で前後半1トライずつを取りましたが、帝京応援団が盛り上がる場面は作れませんでした。
自陣ゴールライン前で、必死に耐える帝京は30年前の早明戦の早稲田を見ているようでした。4日の慶明戦でなぜ明治が負けたのかわかりません。
まぁ、「明治は早稲田に強く、早稲田は慶應に強く、慶應は明治に強い」というのが3校の伝統だそうですから、明治は慶應が苦手なのでしょう。
明治大学田中澄憲(きよのり)監督の話
「自分たちの強みを生かして戦おうということで、この一週間準備してきて、選手はよくファイトしてくれて、我慢強く戦って最後に勝ちきったということは、自信を持っていいと思います。」
これで早慶明帝が1敗で並びました。明治は12月2日の早明戦で勝てば(勝つでしょうけれど)帝京と当該校同士の対戦で勝っていますので、12月1日に熊谷で帝京が筑波に勝っても明治の8年ぶりの対抗戦優勝です。
もちろんその先には平成8年以来、22年ぶりの大学選手権制覇を見ているのでしょう。
他大学のことはともかく、早稲田は本日(23日)の早慶戦に勝たねばなりません。
慶應義塾キャプテンの古田京(ふるた・きょう)君は、医学部4年の大秀才らしいですが、開き直った馬鹿田大学に煮え湯を飲まされてもらいましょう。
どうぞ皆様も午後2時からは、教育テレビの生中継をご覧下さい。
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