成城落語応援会 特別編 「成金」で落語に王手！　第六回

成城落語応援会 特別編 「成金」で落語に王手！　第六回

行ってきましたー！

成城ホール。全席指定 2,000円
平日19時。
最寄駅のモツ焼き屋が１周年記念で安かったので、
すでにほろ酔いで伺いましたー。

下手端の方ですが、２列目のよい席。よく見える。

配布された今日のチラシを見ると、
え、松之丞が開口一番になってるー！
松目当ての旦那Tは残念がっている。
順番は変更になる場合があります、と書いてはいるけど・・・

19時ちょうどに幕が上がるとステージには釈台。
あ。
そしたら全員がタラタラッと出てきました。
トークです。
上手から、松之丞、小痴楽、昇々、鯉八。
みんな渋目の色の着物で華やかさはない。
トークはラジオ話。
松のTBSと3人が日替わりの文化放送のいろんな裏話。
お茶の間のゆるい雰囲気で10分。

神田松之丞「安兵衛婿入り」
トークでも話に出たけれど、
この後歌舞伎座ギャラリーで高座があるようで気もそぞろ。
ご常連はまたかと思っているでしょうが、
古典なんて何度もかけて楽しむもの、
好きなんです、とネタへ。
吉右衛門、成田屋等をいじり
ポイントは、緋縮緬の帯揚げ。シュッ。
あと、安兵衛んちの隣のババア。
長屋は壁の下が開いていてもののやりとりができた、と言っていたが
そうなのか？　初めて聞いたわ。
「では私は歌舞伎座へー」と言いながら下がる男。
笑いを多く挟みながら約20分。

春風亭昇々「妄想カントリー」
マクラはなんだっけなー
始終クスクス笑いが聞こえる。
なんとなく、大きく笑うと自分も変態だと思われそうで笑えない、
といったような奇天烈さ。
どこから噺に入ったかもわからない。
しかし、すごくおもしろかった。
どんどんハマっていく。
孤独な少女の幼馴染と夏の日の「アオハル」。
「脳天ポットなのよ！そこからお湯出して温泉作りなさいよ！いい湯加減の」
みたいなとこ、涙流して笑いました、
声を殺して、静かに、笑いました。
約20分

仲入り

瀧川鯉八「おちよさん」
ちゃおから。
ラジオネタのフォロー、演歌の前説、不倫問題から。
何度聞いても、女心というか、女性の目線の捉え方が上手！
多分、女性の方がおもしろさを感じると思われます。
軽妙な創作。
下げたあと、
「お次はお待ちかね、小痴楽兄さんですーーー」とご紹介。
約15分

柳亭小痴楽「佐々木政談」
灰色の長着にベージュっぽい羽織、落ち着いた印象。
最後に古典落語がやっと出てくる、でもちゃんとはしてない、
三三師匠のお稽古などのマクラ。
しろちゃんがかわいらしい。
こまっしゃくれた感じではなく、
ただ思ったことを言ってる様子が気持ちいい。
きちんと仕上げて約35分。
緞帳が下がるまで頭を下げ続けておりました。

終了21時

気楽な会！
なんとなく、ゆるい。
緊張感はなく、リラックスして、ホームで楽しんでいる高座。
小痴楽さんが言っていたけど、
完売なのに初めから結構空席があり、
松之丞さん後は、ずいぶん帰っちゃった、らしい。
前方２列はびっちりずっと埋まっていたので気にならなかったけど、
松之丞さんについてっちゃったお客さんいるのかー、すごいな。

旦那Tも今日の小痴楽さんはありだったようでよかった。
昇々さん、おもしろかったなー
あれ、場の空気感も重要だなー
あの、ドン引されているような、引き込まれているような、
その一線がまた笑いを増幅させる。

そして、来年から、成城ホールの指定管理会社が変わるそうで、
これで、北沢も成城も落語、減るのかなー。
お上の事情かもしれんが、見やすくアクセスもよい場所なので、とっても残念です。