速水健朗がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス・フライデー」。8月17日(金)放送の「WAKE UP NEWS」のコーナーでは、沖縄県の新聞「沖縄タイムス」政治経済部の福元大輔さんに「辺野古埋め立ての土砂投入の延期」について伺いました。
アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画について、政府は辺野古の海を埋め立てるために今日にも始めるとしていた土砂の投入を延期しました。政府は延期の理由として、台風18号の接近や8月8日(水)に亡くなった翁長雄志前沖縄県知事の喪に服す期間であることを挙げています。しかし、福元さんは「(政府が)9月におこなわれる知事選への影響を考慮していることは間違いない」と推測します。2014年におこなわれた衆院選期間中にも工事を一時中断していた事実があり、このタイミングで土砂投入を強行することで「政府(自民党)が支援する候補者に逆風が吹くことを避けたいと考えている」と福元さん。
また、沖縄県は翁長前知事が亡くなる2週間前に、政府が工事を進めるうえで根拠としていた埋め立て承認を撤回する旨を表明していました。撤回の手続きに入った段階で翁長前知事が亡くなってしまったため、「埋め立て承認を撤回する手続きを進めるのか、9月の知事選の結果を待って次の知事に対応を任せるのかという意見で割れている」と福元さんは県内の現状を説明します。
先日、知事選への出馬を表明した佐喜真淳氏は、辺野古移設への賛否を明確にしませんでしたが、福元さんは「9月の知事選において辺野古移設問題は大きな争点になるのは間違いない」と断言。また、「移設反対派は翁長前知事の後継者探しに苦戦している」と分析しました。
(TOKYO FM「クロノス・フライデー」2018年8月17日(金)放送より)
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