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2018年11月12日15:19

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久しぶりに勉強の話

(仕事のブログより引用です。)

 このところ勉強以外の話題が続きましたが、こちらは塾のブログですので、久しぶりに勉強のことを書きたいと思います。

 塾には都立、私立の中高一貫校に通っている生徒も多く在籍していますが、江東区内でも私立中学に進学する割合が多くなって来ているようで、地域や学校にもよりますが、6年生のクラスのほとんどが受験ということも珍しくないようです。

 私立中学の良し悪しについては今回は取り上げませんが、とかく業界的なこととして、中学受験のメリットばかりが語られ、デメリットについては今一つ見えないようにしている印象もあります。

 特に中学合格までのことは色々と言われるものの、入学後の話はベールに包まれているように感じておられる方もいらっしゃることでしょう。

 確実に言えることは、合格して中学に入ったところでそれが全くゴールではなく、引き続き競争は続いていくのです。

 しかしながら、厳しい受験を乗り越えて中学に入ると、勉強に対するモチベーションが一気になくなって、ほとんど勉強しなくなってしまう、またこれまで勉強ばかりをさせられてきた反動に、部活などの活動に夢中になるあまり勉強の時間が取れないという現実的な問題も出てきたりします。

 言うまでもなく、どこの学校であっても定期テストや実力テストがあり、半分の生徒が、半分以下の順位を取り、最下位の生徒も最下位に近い生徒も普通にいるのです。

 私の感覚ですと、かなり優秀な学校であっても最下位に近いような子は、普通の公立中の真ん中程度の子の方が圧倒的に出来ており、なぜ親御さんも中学に入るまではとても頑張って協力するのに、これではそういう努力も水の泡のような気もします。

 中高一貫校で高校受験がない、さらには大学の付属などということになると、全体の雰囲気も今一つ勉強主体ではなくなり、かえって子供の可能性を閉ざしてしまうということがあるのではにかと考えることもあります。

 少し余談になりますが、私は大学生とも沢山の付き合いがありますが、バランスが良く、能力も高いなと感じるのは、公立中学から受験を経て都立上位高校に入り、さらに大学を一般受験している学生です。

 やはり何らかのメリットを感じて私立中学に入れたなら、まずは真ん中以上のレベルを維持することを目標とすることが大切で、それができてこそ初めて私立中のメリットを享受できるはずです。

 最後に夏から入塾した中堅上位の私立中に通う中学2年生を取り上げます。

 その生徒も、部活に熱中するあまり、成績が下降の一途をたどり、特に英語が壊滅的な状態になっていました。

 最初からやり直す時間があれば良いのですが、実際には授業も引き続き進む中、短時間で基礎からやっていくのは難しいもので、できる範囲で学校の授業の内容を何となくでも分かるようにするのが先決です。

 子供達にとって、最も厳しいのは、毎日何時間も何時間も何を言っているのかさっぱり分からない授業を聞き続けることで、とりあえずその状態を少しでも緩和していくことが、その子にとって大切だと思ったのです。

 幸いその生徒は非常にやる気もあり、先月の中間テストでは平均点に近いところを取ることができましたが、やはり基礎がないところの上に乗せていっているだけなので今後に不安もあります。

 次のテストが終わった段階で基礎部分を改めてやっていくつもりですが、完全に上手くいくかどうかは別として、彼にとって良かったのは、早い内に親御さんが問題に気付いて手を打とうとしてくれたところでしょう。

 これがあと1年同じ状態が続いてから、塾に来たらもっとずっと大変でしたし、中高一貫生の中にはよく高校に入ってから頑張るう子もいますが、実際には基本となる英語と数学を高校に入ってから取り戻すというのはなかなか難しく、低迷したまま高校3年を迎えるということになりがちです。

 やはり躓きやすく、すべての受験の基礎、勉強の基礎となる数学と英語は、何としても標準程度には習得できるようにしなければなりません。

 中学に入ってからの3年も6年もあっという間に過ぎます。

 お子さんが躓いたら、大きなケガにならない内に手を打って、対処することをおススメしたいと思います。
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