伯母の闘病、そして最期

昨年末、伯母との約束は果たせなかった。

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　日本時間火曜日の午後遅く、伯母が息を引き取った、と母からテキストが届いた。数日前に医者から、「早くてひと月、長くても三ヶ月」と言われたばかりだったそうなので、僕は驚いたが、ここしばらくほぼ毎日伯母のもとに通っていた母は、数日だと感じていたらしい。

　まだらボケが進行して、できれば自宅で介護をと願っていた伯父だが、伯母が春に肺炎を起こして彼への負担がではじめたので、４月から入院していた。そして、現在の日本の医療の状況で、二ヶ月ごとの転院。最後の病院では、伯母がどう感じていたかは誰にもわからなかったそうだ。

　先に上京していた伯母とは、母はずっと仲の良い姉妹だった。政治的には全く逆だったのだけど、それは脇において僕のこともよく面倒を見てくれた（と淡い記憶）。

　今年の４月、３０年ぶりに再会した従姉妹は、伯母を見舞って今年、３回里帰りした。最後には会えなかったけど、本人はすでに覚悟していたそうだ。

　母が疲れていないかと電話した。悲しさよりも、叔母が病から解放されたことを喜んでいる。健康で死にたいねと話した。週末、２年以上、僕とは音信不通の弟が上京するらしい。いずれ近いうちに、彼とも話さなければならないことになるだろう。

　母の兄弟姉妹は母を入れて最後の二人。僕の家族もどんどん減る。生きるって、こんなことなんだろうなと静かに考える数日。