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2018年11月08日16:31
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山本タカト展「ノスフェラトゥ」
〜青年はひたすら夜を待った。夜になれば親しい友人のような顔をして“彼”が訪れてくれるからだ〜（中井英夫『影の狩人』より）
タワーレコード渋谷店 SpaceHACHIKAIで開催中の“山本タカト展「ノスフェラトゥ」”に行きました。
今回のテーマはノスフェラトゥ。吸血鬼ですね。私が大好きな吸血鬼。でも、吸血鬼以外の絵も結構展示してありました。私がタカト氏の絵に堕ちる切欠になった“夕化粧”に再び会えて嬉しかったな。
でも、単眼鏡を忘れると言う致命的なミスを犯しました。絶対に必要だよな、タカト氏の細密描写を観る場合はね。
写真撮影OKでした。なので何枚か撮ってみた。下絵は基本部分で撮ってます。下絵も綺麗でねぇ〜…と思ったら、今回新たに“下絵帳”というグッズを出していた。この、商売上手！（笑）
これが、『夕化粧』。第１画集の『緋色のマニエラ』の表紙絵だったと思う。初期の頃だからか、まだ、そんなにデコラティブさはないけど、スッキリして綺麗で耽美で、少年愛モティーフ+和テイストも美しく好きだった。
『月の沈むまで』。これが第２弾画集の表紙絵かな？麗しのオカッパ美少年。
私は、そもそも、エロスとタナトスが同時性を持ってそこに存在する物（表現）が好きなのですが、タカト氏の絵はまさにそうだと思っています。
私は、死に魅力を感じない人を、基本的に信じません。何故なら、生と死は一緒のものだから。表裏一体ではないんです。一緒の物なんですよ。生と一緒に来るもの。それが死。
『桃太郎鬼ヶ島討伐図』画集には“欲ばり桃太郎”っていうタイトルで載ってたと思うんだケド（と思ったら、それとは別の絵であった！）。イッちゃった顔の桃太郎が素敵です。犬も猿もイッちゃってる。鬼が可哀相って言う(^_^;)。ようは、鬼の惨殺場面だもんな。
『月とピエロ』ほぼ線で描かれた白黒の世界のピエロ。鱗の怪物の首が好き。
『月下の晩餐�供抃譴離錺ぅ鵑�美しい。てか、本当に血の描写が美しいなぁ。丸尾末広氏も、血の描写は美しいと思うけれど、それとは又違う美しさ。どちらも耽美絵ではあるケドね。
『月下の晩餐�供戮硫竺─２竺┐�細かくて、既に作品。
『ノスフェラトゥ・愛』美少年の首筋を噛む美少年の吸血鬼。いや、彼は吸血鬼ではなく、ただの噛嗜好かも知れない。あぁ、それは中井英夫の“影の狩人”だ（笑）。余談だが、あの小説、青年と吸血鬼が一緒に風呂屋に行くシーンが、私はとても好きなのだが。
『ノスフェラトゥ・愛』の下絵。
『ノスフェラトゥ・惑い』誘う吸血鬼。誘いに乗って良いものか惑う美少年。さて、彼の運命は。（吸血鬼って、血を吸った相手を吸血鬼にするっていう能力もあったよね）
『ノスフェラトゥ・惑い』の下絵。
『ノスフェラトゥ−Red sheets』（部分）シーツの赤が目に焼き付く一枚。血の赤なのかも知れない。
『ノスフェラトゥ−Red sheets』下絵。
『ノスフェラトゥ 血とバラ』少女の右横の壁の文様が凄いの。
『ノスフェラトゥ 血とバラ』下絵。
『吸血鬼-渇望』ビアズリーの装飾みたいって思う。
『キマイラの墓標』これも画集の表紙だったやつかな？髪の毛の艶の凄さな。本当に髪の毛綺麗〜。髪の毛フェチの私には堪らんです。
『魔術師』清原啓子さんのエッチングを彷彿とさせた。
『Apparition・出現�供拔�間の空け方が好きな一枚。
『奇しき運命』青林工藝社の漫画雑誌“アックス”の表紙。私、この雑誌持ってます。ライター仲間がアックスに映画評（エッセイ）を書いていて、アックスって原稿料は出ないのだが、その当時雑誌と図書カードがギャラ代わりに貰えたらしく、で、ライター仲間氏がこの雑誌を持っていて、「タカトさんの特集だ！欲しい！」と言ったらくれました（笑）。
アックスでタカト氏特集をやったんだよね。中のピンナップもエロ美しい（しっかり男性器も描いてるので、おそらくここで載せるとミクシィ側で削除される(^_^;)）。
『闇の方へ』前述のアックスに載っていた漫画原稿（だと思う）。トーンは使わず、効果も全て手で描いている。
『タロットの迷宮』2009年作なのに、私、これ観たの初めてかも…。
タカト氏の絵のタロット欲しいな…と思わせる１枚。大アラカン（22枚）だけでも作ってくれないだろうか。そして私は未だに、笠井あゆみさんの絵のタロットカードを買わなかったコトを後悔している（画集にもタロットの絵載ってたから、画集の方買っちゃったんだよなぁ）。
『Temptation・誘惑�掘�
以前も画廊でかかっていたと思うケド、今回もモンド21でやったタカト氏特集の映像が流れていた。タカト氏のインタビュー等が観られる。
何が驚くって、これだけの色彩の絵をたった５色の絵具（+輪郭線の黒）のみで描いているコトである。５色を巧みに混ぜ、何回も塗り重ねて濃淡をつけて描く。タカト氏は「錦絵の版画の手法を肉筆でやっている。」と言っていた。なるほど！確かに塗り重ねるって版画だね。因みにベースの色は、赤、黄、緑。たまに青、紫を使うらしい。白は殆どが地色の紙の色（ようは、紙の地色を残して描いている）。
『ヘルマフロディストゥヌスの醸成』のフィギュア。これは売り物。かなりのお値段した記憶。
会場内には、大きな幕にタカト氏の絵がプリントされた物が下がっていて「これ欲しい！」って思う。我が家じゃ狭くて飾れませんけれど(^_^;)。これ、展覧会が終わったらどうするんだろう？捨てないよね？捨てたら勿体ないよね？タワレコが保存するのかな？
タカト氏の私物。マントと帽子とステッキ。タカト氏の代わりに骸骨さんが着てポーズをとっててちょっと可愛い（笑）。このマントが欲しかったぁ！私、未だに、良い黒いマントを探してるのよね。マント良いよね。
マントの横にはイーゼルに立てかけた制作途中の絵。
で、お土産グッズがえらいコトになった。いや、なるとは思ったが(^_^;)。
画集、下絵帳１種、クリアファイル２種。何と、月岡芳年展を上回る出費！大丈夫か私？
因みに、ポストカードもあったが、ほぼ持ってるって辺りが「私よ！」って思う（笑）。
下絵帳。緋色のマニエラを買おうと思ったんだけど、下絵だけの場合は、デコラティブの方が面白いのね。私は、彩色の絵は、あまりデコラティブより、スッキリ系の絵の方が好きなんだけど。なので『殉教者のためのディヴェルティメント』を買った。でも、本当は３種全部欲しかったは！
6000円以上買ったら、「サイン会券」っていう物を貰った。土曜日に参加出来るらしいので、行ってみようと思う。でも、私が買った画集サイン付きなんだケド。以前あったように、私の名前を書いてくれるサイン会なのかな？（それとも下絵帳にタカト氏の名前をサインしてくれるかな？）
受付のお嬢さんが「今まで買ってあるものでも大丈夫」と言っていたけど、私が持ってるタカト氏の画集（因みに今まで出版されたやつ全部持ってます）は、全部サイン付きなんだよなぁ（画廊で買うと大抵サイン付きなの）。
一応、下絵帳持って行ってみるか。
耽美絵に浸りたい方、美少年・美少女好きな方、幻想文学好きな方、あと浮世絵が好きな人も楽しめると思います。
11日までやっています。
蛇足ですが。私が大好きなタカト氏の絵で、柱に縛られた美少年が遠くを見つめている絵ってのがあって、おそらく“蔵の声”っていうタイトルだと思ったんだケド（違うかも。でも、蔵って付いてたような…）、タカト氏の絵にしては大きな絵で、その絵は私が１番最初に行った緋色のマニエラの出版記念の個展でしか観たコトがないのだが、あの絵はどうなっているのだろう？（画集にも入ってないの）
タワーレコード渋谷店 SpaceHACHIKAIで開催中の“山本タカト展「ノスフェラトゥ」”に行きました。
今回のテーマはノスフェラトゥ。吸血鬼ですね。私が大好きな吸血鬼。でも、吸血鬼以外の絵も結構展示してありました。私がタカト氏の絵に堕ちる切欠になった“夕化粧”に再び会えて嬉しかったな。
でも、単眼鏡を忘れると言う致命的なミスを犯しました。絶対に必要だよな、タカト氏の細密描写を観る場合はね。
写真撮影OKでした。なので何枚か撮ってみた。下絵は基本部分で撮ってます。下絵も綺麗でねぇ〜…と思ったら、今回新たに“下絵帳”というグッズを出していた。この、商売上手！（笑）
これが、『夕化粧』。第１画集の『緋色のマニエラ』の表紙絵だったと思う。初期の頃だからか、まだ、そんなにデコラティブさはないけど、スッキリして綺麗で耽美で、少年愛モティーフ+和テイストも美しく好きだった。
『月の沈むまで』。これが第２弾画集の表紙絵かな？麗しのオカッパ美少年。
私は、そもそも、エロスとタナトスが同時性を持ってそこに存在する物（表現）が好きなのですが、タカト氏の絵はまさにそうだと思っています。
私は、死に魅力を感じない人を、基本的に信じません。何故なら、生と死は一緒のものだから。表裏一体ではないんです。一緒の物なんですよ。生と一緒に来るもの。それが死。
『桃太郎鬼ヶ島討伐図』画集には“欲ばり桃太郎”っていうタイトルで載ってたと思うんだケド（と思ったら、それとは別の絵であった！）。イッちゃった顔の桃太郎が素敵です。犬も猿もイッちゃってる。鬼が可哀相って言う(^_^;)。ようは、鬼の惨殺場面だもんな。
『月とピエロ』ほぼ線で描かれた白黒の世界のピエロ。鱗の怪物の首が好き。
『月下の晩餐�供抃譴離錺ぅ鵑�美しい。てか、本当に血の描写が美しいなぁ。丸尾末広氏も、血の描写は美しいと思うけれど、それとは又違う美しさ。どちらも耽美絵ではあるケドね。
『月下の晩餐�供戮硫竺─２竺┐�細かくて、既に作品。
『ノスフェラトゥ・愛』美少年の首筋を噛む美少年の吸血鬼。いや、彼は吸血鬼ではなく、ただの噛嗜好かも知れない。あぁ、それは中井英夫の“影の狩人”だ（笑）。余談だが、あの小説、青年と吸血鬼が一緒に風呂屋に行くシーンが、私はとても好きなのだが。
『ノスフェラトゥ・愛』の下絵。
『ノスフェラトゥ・惑い』誘う吸血鬼。誘いに乗って良いものか惑う美少年。さて、彼の運命は。（吸血鬼って、血を吸った相手を吸血鬼にするっていう能力もあったよね）
『ノスフェラトゥ・惑い』の下絵。
『ノスフェラトゥ−Red sheets』（部分）シーツの赤が目に焼き付く一枚。血の赤なのかも知れない。
『ノスフェラトゥ−Red sheets』下絵。
『ノスフェラトゥ 血とバラ』少女の右横の壁の文様が凄いの。
『ノスフェラトゥ 血とバラ』下絵。
『吸血鬼-渇望』ビアズリーの装飾みたいって思う。
『キマイラの墓標』これも画集の表紙だったやつかな？髪の毛の艶の凄さな。本当に髪の毛綺麗〜。髪の毛フェチの私には堪らんです。
『魔術師』清原啓子さんのエッチングを彷彿とさせた。
『Apparition・出現�供拔�間の空け方が好きな一枚。
『奇しき運命』青林工藝社の漫画雑誌“アックス”の表紙。私、この雑誌持ってます。ライター仲間がアックスに映画評（エッセイ）を書いていて、アックスって原稿料は出ないのだが、その当時雑誌と図書カードがギャラ代わりに貰えたらしく、で、ライター仲間氏がこの雑誌を持っていて、「タカトさんの特集だ！欲しい！」と言ったらくれました（笑）。
アックスでタカト氏特集をやったんだよね。中のピンナップもエロ美しい（しっかり男性器も描いてるので、おそらくここで載せるとミクシィ側で削除される(^_^;)）。
『闇の方へ』前述のアックスに載っていた漫画原稿（だと思う）。トーンは使わず、効果も全て手で描いている。
『タロットの迷宮』2009年作なのに、私、これ観たの初めてかも…。
タカト氏の絵のタロット欲しいな…と思わせる１枚。大アラカン（22枚）だけでも作ってくれないだろうか。そして私は未だに、笠井あゆみさんの絵のタロットカードを買わなかったコトを後悔している（画集にもタロットの絵載ってたから、画集の方買っちゃったんだよなぁ）。
『Temptation・誘惑�掘�
以前も画廊でかかっていたと思うケド、今回もモンド21でやったタカト氏特集の映像が流れていた。タカト氏のインタビュー等が観られる。
何が驚くって、これだけの色彩の絵をたった５色の絵具（+輪郭線の黒）のみで描いているコトである。５色を巧みに混ぜ、何回も塗り重ねて濃淡をつけて描く。タカト氏は「錦絵の版画の手法を肉筆でやっている。」と言っていた。なるほど！確かに塗り重ねるって版画だね。因みにベースの色は、赤、黄、緑。たまに青、紫を使うらしい。白は殆どが地色の紙の色（ようは、紙の地色を残して描いている）。
『ヘルマフロディストゥヌスの醸成』のフィギュア。これは売り物。かなりのお値段した記憶。
会場内には、大きな幕にタカト氏の絵がプリントされた物が下がっていて「これ欲しい！」って思う。我が家じゃ狭くて飾れませんけれど(^_^;)。これ、展覧会が終わったらどうするんだろう？捨てないよね？捨てたら勿体ないよね？タワレコが保存するのかな？
タカト氏の私物。マントと帽子とステッキ。タカト氏の代わりに骸骨さんが着てポーズをとっててちょっと可愛い（笑）。このマントが欲しかったぁ！私、未だに、良い黒いマントを探してるのよね。マント良いよね。
マントの横にはイーゼルに立てかけた制作途中の絵。
で、お土産グッズがえらいコトになった。いや、なるとは思ったが(^_^;)。
画集、下絵帳１種、クリアファイル２種。何と、月岡芳年展を上回る出費！大丈夫か私？
因みに、ポストカードもあったが、ほぼ持ってるって辺りが「私よ！」って思う（笑）。
下絵帳。緋色のマニエラを買おうと思ったんだけど、下絵だけの場合は、デコラティブの方が面白いのね。私は、彩色の絵は、あまりデコラティブより、スッキリ系の絵の方が好きなんだけど。なので『殉教者のためのディヴェルティメント』を買った。でも、本当は３種全部欲しかったは！
6000円以上買ったら、「サイン会券」っていう物を貰った。土曜日に参加出来るらしいので、行ってみようと思う。でも、私が買った画集サイン付きなんだケド。以前あったように、私の名前を書いてくれるサイン会なのかな？（それとも下絵帳にタカト氏の名前をサインしてくれるかな？）
受付のお嬢さんが「今まで買ってあるものでも大丈夫」と言っていたけど、私が持ってるタカト氏の画集（因みに今まで出版されたやつ全部持ってます）は、全部サイン付きなんだよなぁ（画廊で買うと大抵サイン付きなの）。
一応、下絵帳持って行ってみるか。
耽美絵に浸りたい方、美少年・美少女好きな方、幻想文学好きな方、あと浮世絵が好きな人も楽しめると思います。
11日までやっています。
蛇足ですが。私が大好きなタカト氏の絵で、柱に縛られた美少年が遠くを見つめている絵ってのがあって、おそらく“蔵の声”っていうタイトルだと思ったんだケド（違うかも。でも、蔵って付いてたような…）、タカト氏の絵にしては大きな絵で、その絵は私が１番最初に行った緋色のマニエラの出版記念の個展でしか観たコトがないのだが、あの絵はどうなっているのだろう？（画集にも入ってないの）
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