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2018年11月02日12:05

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光る玉・その2

そのうちに、玉は町はずれの百姓の家家の庭へコロコロところがりこんだかと思うと、ピョンとやぶれた障子の穴から、家の中へとびこんでしまいました。

みんなが中へ入ると、百姓がひとり柱にもたれて、大きな口をパックリあけて眠っていました。


晴れはその口の中へピョ−ンと入ってしまいました。

🤨「これこれ、おきんかいexclamation」と、百姓をゆさぶりおこすと、

🤨「おまえ、いま、その大きな口で、なにを食ったんじゃexclamation」と、聞きました。

ウインク「わしは、なにも食っとらん。いまやっとのことで、家へもどってきたとこですわい。ああ、しんど」

🤨「なに?家へもどったところじゃと」

表情(びっくり)「ヘエ、わしゃ、用がありまして、さっき代官橋夜の橋まで行きましたら、どこの人やらしれんが、いやもう恐ろしい人に追いかけられて、にげてにげて、やっといま、家にもどったところですわい」


百姓のことばを聞くと、町の人はひどくおかしくなってきて、みんなでクスクスうまい!うまい!うまい!と笑いだしました。

ウインク「さては和尚さんは、この百姓のたましいを追いかけてござったんじゃ」

和尚さんは、きまりがわるくなって、あわててその家をとびだすと、ショボショボと家へ帰りました。

そして、

ほっとした顔「それにしても、百姓のたましい晴れってものは、きれいなもんじゃなあ」と、つぶやいたそうな。




ちゃんちゃん【日本昔話】






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